積雪が 夢の如くに 消えている2018年02月02日 23時58分32秒

昨夜は地元の駅へ到着すると路面を薄らと濡らす程度に降る小雨が降っていて、傘の代わりに帽子を被って歩いていたら途中で雨粒の感触が変わってきた。
雪へと変わり始めたのだと考えながら歩き続けて、光量の高い街灯の並ぶ道路へ出てみると空気まで凍ったような霧の中に、細かい氷の粒が舞っているように見えた。
路面は雪へ変わる前の小雨で濡れていたので、降った雪がそのまま溶けていたので先週の吹雪に比べると弱々しい印象だった。
それでも関東に降る雪としては珍しい水気の少ない雪質になっていて、降り続けば積雪もありそうだと思っていた。

そんな夜の明けた今朝、明け方までに止むと聞いた覚えのある雪は日の昇った後も降り続いていて、寝床の窓から外を覗いてみれば路面が再び白一色に染められていた。
交通機関への影響など気にしながらニュースを見ていると、中継される先々で積雪の度合いに大きな差があって、どれも同じ都心の景色とは思えないほどだった。
テレビに映し出される光景と比較してみれば、自分の地元が格段に多い積雪量を誇っているように見えたので、地元の駅まで辿り着いてしまえば楽に通勤できそうな雰囲気だった。

そんな見通しが立ったので雪の降る中を歩き出して、念のために帰り道となる道路の状態を確かめながら駅まで行き、電車を乗り継いでみれば会社の最寄り駅では積雪など全くなくて、むしろ残雪が溶けているほどだった。
どうやら強めの雨から始まって、雪へ変わる頃に雨量が落ちていたので水溜まりに全て溶けていったらしく、結果的に残雪まで消えて綺麗になっていたようだ。

雪を踏み分けながら歩いてきた数分前が夢だったかのようで、違和感すら感じる有り様だったのだけど、帰り道に再び困惑させられる事となる。
その帰り道は出勤時に予想していた残雪の危険が全くなくて、積雪していたのにむしろ減っているという有り様で、場所によっては乾いた灰色の路面が見られるほどだった。
路面が乾くほど改善していると予想していなくて、最初は凍結して白くなっているのかと勘違いしたほどで、あまりの違いに困惑さえ覚えていた。