横綱の 引退だけで 済ますのか・・・2017年11月29日 22時31分29秒

横綱による幕下力士暴行事件は時期の番付が確定する前にけじめを付けるとして、横綱引退の宣言という一端の結末を見る結果となっている。
引退会見の言葉に寄れば、同じモンゴル出身の幕下力士への教育指導が行き過ぎてしまった結果と説明されており、経緯がどうであれ暴力へ訴えた事へのけじめとして引退する決意を固めたらしい。

今回の事件に関して、暴力を肯定する事などできないけれど、同じモンゴル出身の力士であると言っても別の相撲部屋へ所属しているのに、横綱が出張っていった末の事件である経緯に思うところがある。
この騒動の中で被害者となる幕下力士と、その所属する相撲部屋の親方だけが関係者の中で何も語らずに、半ば逃げ回るような態度を取り続けた事が事態の混乱へ拍車を掛けている。
そもそもに親方が被害者たる幕下力士への教育をしっかりとしていれば、横綱が出張って説教する状況からして起こらなかったはずであり、諸悪の根源が保護者の位置づけにある親方であるように思えてならない。

その親方と言えば、相撲協会への報告義務をないがしろにしたり、幕下力士の容態に関する情報さえも隠し通していたりと、我が儘放題と表現しても良さそうな態度を取り続けている。
弟子である幕下力士がこの親方を手本としていたのであれば、横綱を怒らせるだけの酷い態度を取っていた可能性は十分に有りそうな気がする。
事の顛末として横綱の引退宣言があるのならば、弟子の監督責任へ対するけじめとして親方も引退する程度のけじめを示すべきではなかろうか。