罰当たり 破綻している 観光地2017年10月29日 23時24分15秒

先日のニュースに浅草寺の門前にある仲見世商店街に対して、家賃が11倍に値上げされて存続の危機に直面しているとの報道があった。
俺の聞いた報道では土地の所有者である浅草寺が唐突な値上げを突き付けたかのような印象を与える導入から入り、その後に東京都から寺に管理が委譲された事により、格安だった家賃を相場に合わせる方針が伝えられたとの経緯が説明された。
第一印象では完全に浅草寺の傲慢が商店街を苦しめていると思わせていて、その後に詳細が説明されていたけれど悪者扱いの方向は変わらずだった。

この問題の根本は家賃が相場と同じ約50万円に値上げされた場合に、経営が成り立たずに倒産すると言っている商店街側にあると感じる。
日本有数の関係名所になっている商店街という一等地にありながら、家賃4万円でないと破綻するような状況は既に破綻しているに等しくて、観光客から求められていない事の証拠とも言える。
それに別の経営者へ引き渡された場合に関して、建物が取り壊されてビル群になるだとか、ドンキホーテやコンビニの建ち並ぶといった情景を不安していて呆れるばかりだった。

観光地なので条例によって景観が保護されているはずであり、浅草寺が建て替えを許可しない事を条件に貸し出す方針でも守れる上に、長屋造りの一部だけ取り壊してビルへ建て替えるなど技術的な問題もある。
そんな有り得ない不安を煽っての心証操作に勤しんでいる浅ましさも手伝って、浅草寺を悪者扱いするような罰当たりな商店街など一新してしまった方が世のため人のためでないかと考えてしまう。

そもそもに今までの格安家賃も東京都の管理下にあって優遇処置であり、その管理が優遇する余裕のない浅草寺へ戻された事を発端として、事態の根源は東京都の決定にあるので小池都知事を非難するならまだしも、浅草寺に矛先を向ける事はお門違いに思える。
それに何より値上げは決定事項でなく、周辺相場と合わせた場合の試算が示されただけの話なのに、商店街を破綻させる決定が成されたの如く報道して、相場家賃を押し付けづらい世論造りに勤しんでいるようにも見える。

何処から考えても商店街が既に破綻している経営状況である事にこそ問題であり、求められない土産物など存在意義があるのかと疑問に思う訳で、それなら一新する良い機会であると考える方が自然だろう。