刷り込まれ 深刻なのに 伝わらず2017年10月08日 21時55分48秒

2020年の東京オリンピックに関連して、東京ビックサイトをメディアセンターとして利用する計画となっていて、改修工事や開催期間中を含めて20ヶ月も長きに渡って閉鎖される。
この閉鎖に伴ってビックサイトを利用していた見本市や展示会が中止を余儀なくされて、大きな経済損失やイベント関連の仕事を請け負っていた会社が倒産する恐れがあると問題視されている。

この話は随分と前から聞かれていたのだけど、つい先日まで最大の同人即売会であるコミケが中止される事を主題として騒がれており、倒産の件も同人誌の印刷を請け負っていた印刷所を指していた。
コミケ関連だけの話として聞いた場合、年に2回しかないイベントで燃焼の殆どを得ていた印刷所が倒産するから助けようと言っているだけに思えて、話が随分と小さく見えて救済の必要性さえ感じられなくなる。
コミケに依存して年に2回しか働いていない印刷所の倒産と言われても、企業努力を怠った結果なので自業自得と切り捨てたくなる。
さらに、そこまでの大きな利益を得るまでの課程を妄想すると、小さな印刷所を食い潰してきた可能性など想像すると、どうにも助けるべき大勝であると思えなくなる。

ところが、詳しく話を見てみればコミケの影響など氷山の一角にすら入らない小さな話であり、それよりも見本市や展示会の設営や警備に当たっていた会社が受ける損害や、商談の場として活用されていた側面から考えても大きな損失だと知った。
状況の深刻さが分かってきたけど抗議デモなどの動きが遅すぎて、ビックサイトの閉鎖はコミケ中止の問題だと定着してしまって、重大な問題だと認識されなくなっているように思える。
俺自身も真相を知ってもなお重要視できないでいて、コミケの事で騒ぎすぎた故に深刻さが伝わらず、根本的な解決の妨げとなっているように感じる。