味わいを 語る食事の 珍しさ2017年07月14日 23時23分28秒

金曜の夜は池袋で買い物を楽しんでから、Toda氏と馴染みの食事処で夕食を共にする習慣となっていて、土曜の昼食会も含めて数年来の恒例となっている。
そんな馴染みの食事処だけど、今夜の日替わり定食にカレー餡掛けチキンカツという新しいメニューがあり、好物の銀鮭かぶとの柔らか煮を差し置いて注文してみた。

数年来に通っている身として新メニューは興味と期待で心の躍る響きがあって待ち遠しくしていた。
出てきた料理は強いカレーの匂いが漂ってくるでもなければ、色合いも野菜カレーがベースにあるようで見慣れた焦げ茶色のカレーでなく、うっすらと黄色い程度だった。
一般的に言われるカレー風味が出てくると、広くない店内がカレーの匂いで覆われてしまうので、口の中にだけカレーの香りが立つようにしているのだろう。

しかし、本命のカレー餡掛けよりもセットで付いてきた鮭のバター焼きに意識が奪われていた。
鮭のバター焼きは珍しいメニューでもないのだけど、薄い緑色のソースが掛かっていて先に食べたToda氏から何やら疑問の声があった。
バター焼きであれば甘みのある風味を想像するのだけど、掛かっているソースに酸味があったので困惑したらしい。
さらにソースの味わいに何処かしら覚えがあるのに断定できなくて、二人して何が使われているのか想像しながら食べていた。

口へ入れた瞬間に来る風味がって、その後から酸味と甘みを伴った鮭の味わいが広がり、後味に抹茶のような香りが残るのだけど一瞬で消えていく。
最初は季節柄も踏まえてスダチかと思ったのだけど、酸味の強さや香りの残り方が違っていて、味について深々と考えながらという珍しい夕食会となった。
最後に何を使っているのか聞いたところ、ヨーグルトと抹茶を主としたソースだと教えてもらって、色々と合点がいった。

カレー餡掛けはカレー風味が強すぎて、チキンカツの味を殺してしまうような味付けになっていなくて、肉の甘みを引き立てる辛さと甘さが備わっていて美味しかった。

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