傲慢な 主張が何故か 神聖視2017年06月08日 23時14分43秒

先日から「レイプの被害に遭った女性だけが犯人を誘っていたのでないかと疑われて不条理だ」と主張する発言を頻繁に見かける。
それだけでも呆れるのだけれど、これを名言だの讃えている人が多く居る悲しい状況まで見えてきて、女尊男卑の差別主義者が増え続けていると恐怖を覚える。

まず最初に指摘すべき点としては過失を疑われない犯罪被害者が基本的に居ないという事実だろう。
件の主張ではレイプされた女性だけとしているけれど「虐められる方にも問題がある」や「騙される方が悪い」と被害者の過失を突きつける聞き馴染みのある言葉が存在する。
交通事故でも保険の関係もあって完全被害者でも過失を疑われるし、他でも加害者の弁護人は冤罪を晴らすためや減刑へ繋がるために被害者を追求する事がある。
殺人事件など自殺を疑った捜査もあるだから、レイプの被害者はスタート地点で被害者の立ち位置に居られるだけ良い方だ。
それなのに他の犯罪被害者よりも不幸だと言い張る行為は傲慢に思えてしまう。

犯罪や事故の被害に遭う事そのものが不幸であり不条理なのであって、その間に優劣など存在しないのにレイプの被害者だけ特別扱いする主張に不快感さえ覚える。

それに何よりも女性によるレイプが存在する上に、現状では立件さえも危ぶまれる状況が問題視されているのに、性犯罪の被害者は女性のみと言っている発言が神聖視されている事に呆れてしまう。
レイプ被害者の割合は統計上で半々、泣き寝入りしている数を含めたら男性被害者の方が多いと見る意見も存在する。
こういった事情を考えて件の主張を見てみると、傲慢な発言に思えて仕方がない。

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