雷鳴の 轟く中で 帰宅する2016年03月29日 22時57分11秒

昨夜は日中に暖められた所へ寒気が流れ込む影響で、帰宅時間帯に雷雨や雹などの荒れた天候が予報されていたので、普段よりも意識して早めの帰宅を心掛けた。
その結果、地元の駅へ降り立った時点ではまだ雨が降っていなかったのだけど、駐輪場へ向かって歩いている間に2度ほど空が青白く光ってから10秒ほど遅れて雷鳴が轟く状況だった。
自転車の鍵を開けている頃合いから雨が降り出してきたけれど、帽子を被っていたら気にならない程度だったので、ポンチョを出さずにそのまま突っ切る選択をした。

自宅へ向かって走り始めて間もなく、吹く風に色恋雨の臭いが混じってきた時は背筋がゾッとしたけれど、風向きが安定しないのと同様に感触も二転三転する調子だった。
どうやら北風だけが強烈な雨の臭いをまとっているらしいのだが、北の雷雲は雷光と雷鳴の間隔を数えても随分と遠くにあるようだった。
距離で言えば東の方角にある雷雲がかなり近付いてきている印象で、雨が降り出すとしたら東から来るだろうと予想して、改めて雨の降り始めを臭いから探ってみると、帰宅まで持つかどうか微妙なところと思えた。

久方ぶりに夜道で可能な限りにペダルを踏み込んで素っ飛ばした結果、自宅前へ到着した時点では雨粒が大きくなっているものの数が少なくて、濡れるとしてもコートだけで済む程度の雨足だった。
しかしながら、吹く風は今にも本降りの雷雨となりそうな雰囲気となっていて、自宅前の道を狭める格好でお隣さんの車が駐車される様子を目にした時、普段なら気にしないけれど今日だけは勘弁してほしいと心底に焦った。
結果としては玄関へ入った1分後に雨足がそれまでの4倍ほどまで強まり、体の芯へ響くような雷鳴が轟き始めたので間一髪の所で帰宅できた。