一言に ツッコミ所が 多すぎる2015年10月15日 23時18分30秒

今朝の出掛ける直前に聞こえてきたワイドショーがLINE上でのイジメを特集していた。
その中で学者風のコメンテーターが「今のコンピューターは進んでいて、危険発言を簡単に検知できるのだから、携帯各社はもっと力を入れて対策するべきだ」とか言っていた。
このコメントは何一つとして理に適っている部分がなくて、こんな馬鹿げた妄想を平然とまことしやかに発言する愚か者を何時まで使い続けるのかと呆れるばかりだった。
こういう輩が堂々と語っているからテレビを見る価値がないと感じるわけで、そろそろ襟首を整えて真摯に身を改めるべきだろう。

発言内容を精査するという発想がそもそも盗聴に該当する犯罪行為であり、この時点でも馬鹿げた話をしていると呆れる他にない。
それに「コンピューターなら簡単にできる」といった趣旨の発言はプログラムを魔法と勘違いしているとしか思えなくて、それこそパソコンに馴染みの薄い老人が言い出しそうな素っ頓狂な物言いと同レベルだ。

これらを度外視して話を進めたとしても、イジメに繋がるような発言をシステムで精査するような真似は不可能だろう。
人気商品や話題のキーワードを抽出する技術なら確立しつつあるけど、これは隠そうとしていない発言であるから抽出できるのであって、イジメのような後ろめたい話を表立ってするはずがない。
それこそ監視されていると分かっていたら隠れたり、隠語を用いて誤魔化したりするようになるはずで、目立つ発言を収集する先の技術は全く通用しなくなるため、根本的に着眼点が狂っている事になる。

さらにLINEというSNSは携帯キャリアが提供しているシステムではなくて、利用者が専用アプリをインストールして使っているに過ぎないので、携帯各社に対策を求めるのはお門違いも甚だしい。
もちろんLINEの開発元に要請するのも奇妙な話となり、数万に1人も居るかどうかの対象のために他へ不便を強いるなど傍迷惑にも程がある。

イジメに関しては舞台となっている場所が変わっているだけで、その事態に存在する連絡手段を駆使して行われているので、システムに何らかの対策を加えたところで、別へ映って同じ事が繰り返されるイタチごっこにしかならない。
システムでどうしろとか甘えたことを言っていないで、親がしっかりと子供を見ていれば良いだけの話であって、その手間を他人に押し付けようとか考えている時点で腐りきっている。
「親にも学校にも相談できない」とか言わせている環境こそが問題なわけで、その責任を別の所へ擦り付ける連中こそが元凶であると同時に温床なのだと思う。