行きにくい 近くて遠い そんな場所2015年09月13日 22時10分17秒

Toda氏との昼食会は行き付けの食事処の一択となっている現状だが、数年前にもう一つの候補としてインドカレー屋が存在していた。
元より飲食店の少なかった地域だけあって、本格的な美味しいカレーが食べられると人気だったのだけど、地主が店舗を潰してマンションを建てると言い出したために隣町へ引っ越した。
マンションの1階をテナントとする計画になっていたので、そこへ戻ってくる話もあったらしいのだけど、テナント料が随分と増額されていたので行ったきりとなっている。
ちなみに、そのテナントは高すぎたのか長らく利用されないままとなり、最終的に学習塾となっている辺りを考えると、値下げするまで入居希望者が現れなかったのだろう。

そのインドカレー屋が引っ越した先は隣町なのだが、脚力に自信のある俺ですら途中から自転車を転がして歩きたくなる急な坂を下り、下った分を緩やかに登った先という近くても行きにくい隣町だった。
しかも、踏切のない線路を越えた向こう側にあるので迂回する道もなく、走行距離を倍に伸ばしても何処かしらに急な坂道が待ち構えていて、一気に登るか緩やかに登るかの二択しか存在しない。
踏切が増設されない前提で道を引いているので仕方ないのだが、隣町とは言いながらも縁遠い街へ引っ越された。

その隣町にある事だけは把握するも具体的な住所など知らなくて、風の噂に商店街の外れにあるとだけ聞いていたので、別の用事で通りかかった際に探していたのだけど、3回も捜索して見付からず終いだった。
そんな状況が続いていた今日この頃、仕事の昼休みにインドカレー屋の事を思い出したので検索してみると、何時の間にやらホームページができていて、詳しい住所を知ったのだけど寂れて商店街と呼べるのか怪しい区画の先を指し示していた。
言われてみれば確かに商店街なのだけど、俺は廃墟として認識されていたので捜索対象に入っていなくて、見つけられるはずもない場所だった。

座標を性格に把握すると恋しくなってくるわけで、今日の昼にでも出掛けてこようかと考えていたのだけど、昨日の厳しい残暑から一転しての冷え込みに腹をやられて行動不能へ陥ってしまった。
こういう体調不良を吹き飛ばすのにインドカレーが食べたかったのに、そもそも食べに行けないと効果も何もあったものでない。
昔の店舗なら風邪を引いていても出掛けられたのに、どうして近くても行きにくい場所へ移ってしまったのかと嘆くばかりだ。

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