ボカロがさ 衰退したと 言われてる2015年07月07日 20時02分09秒

歌声合成ソフトVOCALOIDを用いた音楽文化が発展して、ボカロという1つのジャンルとして認知されて久しい今日この頃、最近になって「ボカロ文化が衰退した」という話が多く聞かれる。
このテーマについて色々と分析している人がいるのだけど、俺の主観で語るなら「衰退した」のではなく「変質していた」と見るべきと考える。

俺にとってのボカロは音楽の同人活動に該当する文化であり、趣味として楽しむものであって、共感できる人だけが手に取ればよいと公開された音楽と認識している。
趣味として楽しむからこそ好きな楽曲が作られて、その多くはブームが去って廃れたジャンルの音楽であったため、同時期に多種多様な曲が発表されていた。

動画を開く度に異なる曲と触れられる楽しさが好きだったのだけど、数年前から再生数やコメント数を意図的に増やす工作行為が横行した頃から、ボカロ文化の変質が始まって面白くなくなった。
人気や流行りといった概念が持ち込まれた事で、人気度を引き上げるための工作行為が始まって、流行の名の下に似たり寄ったりの曲が多発するようになる。
その影響で人気も流行りも見ていない純粋なボカロ曲は埋もれていき、発掘することさえも困難な状況を生み出した。

最終的に商売としてボカロ文化へ着目する輩が現れた辺りをみていると、趣味の同人から金儲けの商業へ変質したように感じられる。
趣味として楽しんでいた人等は商業の流れを煙たがって退き、紛い物がさらに幅を利かせるようになった。
最初は先駆者の残した熱量があるから保っていたけど、紛い物の実力は本物に程遠いから下火となってきた。
これが衰退したように見えるのだろうけど、そもそも本物が居ないのだから当然の結果であり、紛い物ばかりとなる変質こそ原因であると考える。

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