通信の 有無を問わずに 禁止かな?2015年06月10日 23時28分08秒

今朝のニュースを見ていると、昨日に電車の優先席へ座りながらタブレットを操作していたところ、隣の乗客とトラブルとなった挙げ句に包丁を突き付けられたという事件が報道されていた。
包丁を突き付けた犯人はその場で他の乗客によって取り押さえられ、銃刀法違反などの容疑で現行犯逮捕されたとのことだ。

タブレット端末を携帯電話の一種と考えて、優先席に座りながら使用すべきでないとの指摘から派生したトラブルなのだろう。
被害者がタブレットをどのように使用していたのか伝わっていないけれど、電子書籍など通信の伴わない用途だからマナー違反と当たらないと主張するも理解されず、事態が悪化した末の包丁が登場する顛末となったのではなかろうか。
実際問題として通信機能を備えたタブレットが存在しているのだから、傍目に判断しづらい通信の有無によってマナー違反となるかならないかと議論しても無駄に思える。

マナーとはそもそもにトラブルの火種を消すためにあるわけで、疑わしい判定が混じるのなら総じて「マナー違反」と捕らえて良い気がする。
今回の事件に関しては「優先席に座るならタブレットを諦める」か「タブレットを使いたいので優先席を諦める」という判断が成されていたら、そもそもに発生しなかった事件であって、これを繰り返さない為に優先席の付近ではタブレットも禁止する方向で良いように思う。

口頭注意で済ますべき所に刃物を持ち出した時点で、加害者へ同情するような部分など一切ないのだけど、加害者には回避できたトラブルを自ら招き入れている事実もあるわけで、どちらも良識に欠けていたと言いたくなる。

現状において携帯電話もペースメーカーなどの医療機器も進化しており、優先席付近での使用に制限を掛ける意義が薄れている事実もあるのだけど、ここまで浸透したマナーを撤廃するのは難しい話であり、本来の意味を成さずともトラブル回避のために守っておくべきだろう。