漏洩に 隠蔽も重ね 最悪へ2015年06月04日 23時59分13秒

ここ数日は年金機構から個人情報が流出した事件が大きな騒ぎとなっている。
情報漏洩もさることながらウィルス感染から処置、公表へ至るまで何一つとして誉められる点が見当たらず、杜撰な管理と稚拙な判断が事態を悪化させたと言える。

ウィルス感染や情報流出の事実は20日近くも国民の目から隠されており、その間に労働者派遣法改正案の審議が行われていた事から、この法案を通すために公表を見送ったのてないかと言われている。
最初のウィルス感染は情報を流出させる性質がないからと、年金機構内の形式ばかり実質的無意味な注意喚起が出されるに留められたらしい。
しかし、最初に本命を招き入れるためのウィルスを放つパターンは遠隔操作の定石とも言える手法であり、情報流出の特性を持たないからと放置する辺りはセキュリティへ対する意識の低さを物語っている。

厚生大臣も情報流出の事実を知らされてから公表までに4日も掛かっており、「正確な情報を揃えて安心してもらうために遅らせた」と言い訳していた。
しかし、情報漏洩の事実がある以上はどんなに正確な情報が揃おうと、安心という言葉が出てくる可能性は皆無であり、言い訳するにしても間抜けすぎると溜め息が漏れてくる。
「貴方の個人情報は流出していません」と言われても、年金機構に個人情報を預けている時点で不安だと感じるはずで、そんな心理さえ分からないのなら世論を見る目など持ち合わせるはずもなく、政治家としての資質に関わる大問題だろう。。

これはもう年金という制度とともに機構を取り潰してしまうべきではなかろうか。
とうの昔に破綻しているわけだし、過去にも情報消失という事件を起こしているにも関わらず情報管理のできないのなら、何をしても立て直されるはずがないので、これ以上に惨事を繰り返さないよう潰すべきではなかろうか。