そもそもに 心構えが 問題で・・・2014年04月09日 23時40分20秒

STAP細胞は新たな万能細胞として注目を浴びながら、提出された論文に盗用や改竄が見られただけでなく、世界中で成功例が報告されないと物議を呼んでいる。
その問題となる論文の主任研究員となる女性が、騒動の勃発以来となる会見を今日に開いた。

仕事場で会見の中継を聞いていたのだけど、内容を聞いていると研究者としての姿勢に問題があると感じさせられる場面が幾つかあった。
画像の加工は見易くしただけであるため、実験結果に何ら影響しないと説明していたけれど、これは理想とする結果へ近付けようと改竄なので信憑性など皆無である。

写真に例えるのであれば、強いライトを当てるとシワやシミなどが打ち消され、若々しく見せられる。
逆に言えば、年齢が見えにくくなっていると表現する事かできる。
つまり、主観を入れ替えた瞬間から見えると見えないが逆転してしまう。

今回の研究でいうなら、万能性の兆候を「万能性がある」と強調すると同時に、都合の悪い結果を掻き消している可能性が疑われる。
見易くするという事は主眼を限定して、理想へと誘導する行為といっても良いわけで、それを当たり前のように行う姿勢は研究者として問題があるように思う。

他にも公開された論文を元にして世界中の研究者が実験を行っている状況で、記載されていないコツが存在すると言い出した上に、自信の研究を優先して公開しないそうだ。
つまり、他の研究者が無駄な研究費用を掛けようと知らん顔するわけだ。
そんな姿勢なら論文など出さなければ良かったわけで、人間として腐っているように思えてならない。