終幕は どうしてこうも 悲しいか2014年01月09日 22時21分46秒

らびスピ
大きな不安を抱えたままサービスを開始したニコアプリがあった。
俺はこのニコアプリ「らびスピ」をサービス開始当日から本日15時の閉幕まで見守ってきた。

俺がらびスピに着目した理由は実に単純で、生活の一部と呼ぶほど親しんでいたニコアプリ「ぷちっと★ロックシューター(以下、ぷちロク」の開発チームが独立して始めたサービスだったからだ。
要するにぷちロクの再来に心躍らせての参加だったわけで、期待通りに懐かしさを感じさせる雰囲気もあって嬉しかった。
一部ではぷちロク同窓会と揶揄されていたのだから、多くの人が似た雰囲気を感じ取っていたのだろう。

ここまでの流れは概ね良かったのだけど、発表当初に言っていたサービスインの時期を4ヶ月も前倒しにした事へ由来する不安が現実となる。
システムとして不完全であるだけなら想定の範囲内だし、追々に対する期待感もあれば許容されただろう。
どんなに綺麗なグラフィックスでも1時間も遊べば見慣れてきて、イベントなどの特別な場面以外で意識されない事の逆である。
致命的でなければ、慣れてどうにでも出来てしまう。

らびスピに関してはゲームコンセプトが定まらず、迷走したことでプレイヤーに大きな不安を与えてしまい、そこからの悪循環が始まってしまったように感じられる。
開発と保守に運営といった複数の業務を同時に行う事は非常に難しく、ユーザーの声を聞きながらも対応しきれずにいるようだった。
俺は同業者である故に感じられる苦労を見ながら、プレイヤーとして感想や意見を提示しながら応援し続けてきた。

そんな長い瞑想の中で辿り着いた去年12月、発表当初に言われていたサービスインの時期へ差し掛かると、ようやく方向性が見えて今後への期待が膨らんできた。
言うなれば、梅雨明けの気配が感じられたような気分だったのに、期待をへし折る終了宣言となったわけだ。

何だかんだとあったゲームではあるけれど、終わってしまうと悲しいわけで気分が沈んでいる。
他の仲間たちも同様らしくて、問題があっても昔馴染みの仲間達と遊べるゲームを愛していたのだと思うと、感慨深いものを感じる。