台風が 迫る中での 帰り道2013年10月15日 20時44分59秒

「10年に一度」と表される大型の台風が本州を直撃するため、関東地方も今夜から明日の正午へ掛けて暴風域へ巻き込まれる。
その影響から多くの学校では早々と急行が決定されて、電車も明日の始発から正午過ぎまで運転見合わせを宣言する路線が出ている。
俺らの会社は在宅で作業のできる環境を整えている事もあって、無理に出社する必要もないだろうとの見解で一致したため、明日は在宅での作業で対応する予定となっている。
T社員に関しては作業がし辛いと言い出して、台風の過ぎ去った後に出勤していそうな予感がしなくもないが、俺に至っては通勤時間も長いので在宅で押し通すつもりだ。

明日は在宅作業が確定したので何の心配も要らなくなった一方で、台風の接近を感じさせる風雨を突っ切らねばならない今現在、無事に帰宅できるのかどうかに大きな不安を感じる。
会社から駅までの光景を見る限りでは雨量が多いだけなので、どうにか自転車を走らせられそうな雰囲気だったけど、地元と会社では地形の及ぼす天候への影響が大きく違うため、既に荒らしとなっている可能性も捨て切れない。
強風のみ天候という可能性も少なからず残っていて、後者であることを切実に願いながら電車へ揺られている。

地元での天候を見てから考えるつもりだけど、嵐と呼ぶべき状況だった場合は自転車を置き去りにして、バスを利用する事も視野へ入れているけれど、俺の性分から考えると雨具も着けずに突破していきそうな気がする。
自宅の最寄り駅へ到着してからの勝負となるのだけど、車窓を叩く雨粒の音を聞いていると不安ばかり大きくなっていく。

状況が最悪へ向かって前進しているので早めに帰宅したかったけど、今日は連休明けの火曜日で弁当の配達があるため、早くても夕食後の帰宅となる事が確定していた。
G社長に受け取ってもらい、そのまま冷蔵庫へ保管してもらう事も可能だったけど、明日に在宅で作業する予定なので食べられるのは明後日となってしまう。
2日では腐らないと分かっていても気分の良いものでなく、何よりも今晩の夕食をどうするかと考えると何処かへ立ち寄らねばならず、結局はタイムロスが発生するのなら普段通りの生活で良いとした。
結果的に激しい雨へ降られる可能性もあるけど、どのみち通勤時間の長さが徒となる可能性の方が高いので、戦の前の腹拵えだと開き直っていた。

無事に帰るのかどうか不安を覚えるけど、頑張って突破していこう。