美談だと 全く思えず 呆れ顔2013年10月04日 23時32分05秒

今朝のニュースを見ていたら、踏切で立ち往生していた老人を助けようとして死亡した女性に対して、紅綬褒章が授与されるという話題を呆れさせられた。
興味のない話なので詳しく知らないのだけど、話を単純にすれば「遮断機の下りた踏切へ侵入した挙げ句に電車へ牽かれた」となり、人助けという名目があっても違反行為の末の事故死である。
遮断機の下りた踏切へ侵入する行為は刑法犯罪になり、目的が正しくても手段を間違えれば悪となるわけで、犯罪行為へ紅綬褒章を授与するというのは何か狂っている気がする。

人助けをするなとは言わないけれど、身の丈に合わない行動は結果的に二次災害を巻き起こしたり、悲しむ人を増やすだけに終わる場合だって少なくない。
褒章を授与するという事は要するに「褒める」ことなわけで、推奨するのと似たり寄ったりの意味合いも含んでいて、考えるほどに馬鹿げているように思えて仕方ない。
与党の人気取りに利用されているだけの話だろうけど、こんな事に使われたら紅綬褒章が安っぽく見えてくる。

何故に緊急停止ボタンを押すだけで諦めなかったのか。
面倒見の良かった人なのかも知れないけど、自分が死んだ時に残された家族をどれほど悲しませるのか考えるべきだろう。
見殺しにできないと行動した結果として、身近な人間の心を酷く傷付ける結果となる場合も少なくなくて、まず最初に助けるべき対象はやはり自分自身であるべきだと思う。