黒い箱 知らぬままだと 気味悪い2013年10月02日 23時11分48秒

昨日からモバイル端末向けにアップデート情報などの配信機能を実装しているのだが、サーバとのやりとりで発生するエラーを受信できない不具合が解決できず、気の滅入りそうな気持ちで頭を抱えながら悩んでいた。
今日も引き続きエラーの取得できない不具合を検証していたのだけど、夕暮れ時を迎えるまで原因の一端も掴めずに居たため、諦めてしまおうかと本気で考え始めていた。

状況を打開するための手助けになればと願いながらサンプルを漁っていると、それまで詳しい説明が見つけられずにブラックボックス状態だった部分の解説を発見した。
解説を見つけた部分は本題となる不具合と関係なさそうな箇所なのだが、意味不明なコードを放置するのも気持ち悪いからと読み進めていった。
仕様書の通りに訳も分からず記述していた箇所は、幾つかの設定と共にデータを送信する仕組みとなっていたらしく、解説と共に添えられていたコードと差し替えてみると、急にエラーが受信できるようになった。

何事が起きたのか分からないと困惑する中で、書き換えたコードの中に配信する情報の有効期限を設定する項目があり、差し替えた際に0秒だった設定値が7日間に拡張されていた。
この事から推測すると、お知らせ情報の有効期限が切れるのと同時にエラー情報も消される仕様と成っていて、書き換える前は生存期間がゼロとなっていたために、エラー情報を受信できなかったのかも知れない。

詳細不明なまま放置されていたコードの中に答えが埋もれていたわけで、分からない物を知ろうとしなければ辿り着けなかった答えだ。
こういう場面が少なからず存在するからこそ、自分のコードに詳細不明なブラックボックスが含まれる状況は好きでないし、今回のように気持ち悪いとさえ感じる。
言われてみれば簡単な話だったけど、無事に解決してくれたので良かった。