【まったり空間】

今日から面倒くさい作業をする羽目となってしまい、軽く心の折れそうな気分で業務に当たっていたのだけど、途中で嫌気がさして現ずつ逃避へ走ってしまう場面が何度もあった。
取り掛かった作業は数年前にも頭を抱えながら作ったデータの更新で、前回は所々に力業を交えていたので途中経過が抜けていて、前回の手順をなぞるのが困難との結論へ達するまで２時間ほど頑張っていた。
要するに２時間の苦悩を消し去って、ゼロから整合性の取れる形で作り直す羽目となったわけだ。

作業内容としては郵便局が配布している郵便番号一覧を整理して、地域に分類するなどの加工を加えて、独自の地名リストを生成するという作業なのだけど、これがかなり面倒くさい。
北海道に関しては範囲が大きすぎるため、関東地方が都府県へ分割されるように、北海道の中を幾つかへ分割してやる必要がある。
前回は北海道を分類する基準として支庁という区分を利用していたのだが、調べてみると2010年に振興局という新しい基準へ移行したらしく、この整合性をどのように取るかで酷く頭を悩ませている。

現状で新しい区分を実装してしまうと、既存のデータを修正する必要があったりと面倒が多くて、古い区分のまま移行できないかと模索しているけど、当然ながら一筋縄で済んでくれるはずがなくて、途中で嫌気が指してしまった。
その結果が現実逃避となったわけで、終わらせなければならない作業だと分かっていても、手を薦める先から問題点が浮上する感じで心が折れそうになる。
何とも面倒な話だけど、仕事なので頑張るしかないのだろう。

政治家による問題発言がここ最近に急増していて、その手のニュースを耳にすると苛立ちを禁じ得ない。
発言の内容が腹立たしいというのは当然の事として、謝罪するような態度を見せながら、発言の主旨と異なる意味合いで報道されたとする言い訳が繰り返されており、こういう姿勢がどうにも許せない。

発言の主旨が本来と異なる意味で伝わっているとするなら、誤解される言葉で話した事に罪があると反省するならまだしも、聞き手を非難する態度はどうにも納得できない。
問題発言に関する報道の場合、映像として発言している場面が放送される事が多くて、先入観を植え付けられても最終的な判断は報道を見る人、つまり国民が下している格好となる。
報道がどうのこうのと開き直る政治家の態度は、言葉を履き違えて解釈した国民が悪いのだとあざ笑っているに等しい行為に思える。
それこそ政権公約は必ずしも守る必要などない、と発言した総理大臣の態度に通じる部分がある。

政治家は言葉によって思想を伝えて、信頼や期待の証として票を投じてもらい、その成果として国会へ立つという職業である。
国会内でも言葉によって討論を繰り広げるわけで、話す事に掛けて重責を背負っている職業と言える。
そんな大切な言葉を軽んじたばかりか、誤解させられた被害者を非難するという行為が許せるはずがない。
例えるなら、左折ライトを点灯しながら直進して歩行者を牽いておきながら、左折すると勘違いした方が悪いと開き直っているような態度であり、馬鹿げていると怒りを覚えるわけだ。

報道の解釈が間違っているとするなら、発言した場において言い直すべきだろう。
話の前後が報道されていない事を理由に誤解だと言い訳している場面も見たけれど、路上の演説もテレビの報道も最初から全て見ている人は殆ど居ないだろう。
一般的な視聴スタイルから言えば、前後の話をすっ飛ばして気になる単語だけ拾うことは十分に有り得る。
政治家はそういった場面を踏まえた上で言葉を選ぶべきであり、勘違いされようのない芯の通った発言を心掛けて欲しい。
そうでなければ、国民が混乱してしまって、占拠の際に正しい判断を下せなくなってしまう。