その土地は 商売するに 向いてない2012年10月17日 22時38分26秒

自宅から駅へ向かう途中の通勤ルートに、ガソリンスタンドが何度も潰れている土地があって、色々な看板を掲げては1年ほどで閉店するというパターンを、俺の知るだけでも10回は繰り返している。
立地としてはバス通り沿いにあって、駅へ向かいか国道と合流するかの分岐となる交差点の手前にあり、夜遅くまで車通りが多いのでガソリンスタンドに適しているように見える。
しかし、実際は駅か国道かの分岐点となる交差点で常に渋滞しており、その車列がガソリンスタンドの前まで伸びているため、割り込ませてもらえずに出られないという問題がある。
さらにバス停からも近い事もあって割り込む隙間を埋めてしまう要因らしく、俺はそのガソリンスタンドへ車が入っているところを殆ど見たことがない。

そんな幾つものガソリンスタンドを喰い潰してきた土地だけど、ついにガソリンスタンドでは成り立たないと悟ったらしく、貯蔵タンクを埋める大掛かりな工事を決行していた。
そのままマンションでも建つのだろうと眺めていたら、今月に入って整地が行われたかと思えば、そのままアスファルトが敷き詰められて、更にコンビニの店舗が建造され始めた。
ガソリンスタンドだった敷地の7割を駐車場とするコンビニが完成して、11月の中旬から営業開始との張り紙が出ていた。

コンビニなら客層が広くて歩行者や自転車も利用するので、駐車場からの出入りに不便があっても繁盛しそうだけど、ドラッグストアやスーパーマーケットといった競争相手があって、何やら再び潰れそうな不安を感じさせる。
敷地の大部分を占める駐車場にしても、ガソリンスタンドの時と何もかわっていないわけで、入店しても車道へ出られない可能性が極めて高くて、想定通りの集客が見込めないだろうと呆れながら眺めている。