不慣れより 悩む方のが 性に合う2012年10月05日 22時46分12秒

昼過ぎから苦手とする作業へ着手せざる終えない状況となり、面倒くさいと嘆きながら不慣れ故の苦戦を強いられていたら、G社長が抱えている不具合対応との交換しないかとの提案があった。
多少なり悩んだけれど、苦手な作業で頭を抱えているより難題で苦悩する方が俺に合っている気がしたので、分担を交代して環境作りに20分ほど掛けてから不具合の調査を開始した。

交代で不具合修正を引き受けたシステムは、俺が試作品まで作成してG社長とT社員へ引き継いだ案件で、基本的な構造を把握しているつもりで取り掛かったけど、度重なる仕様変更による拡張で大変な事になっていた。
確かに基本的な骨格は俺が作ったシステムに沿っているけど、表現としては「面影を見つける事ができた」と言った具合で、小学校の同窓会へ顔を出したら味わいそうな微妙な疎外感があった。

そんな調子で知っているようで分からないシステムを解析しつつ、G社長が2日ほど悩んでいる難題を紐解くべく調査していったけど、不具合を引き起こしているバグの尻尾が捕まらず四苦八苦としていた。
さすがはG社長を悩ませる難題だと苦笑しながら、霞でも掴もうとしているような手応えの無さを感じつつ、何か的外れな事をしているような違和感があった。
現状の調査も手詰まり気味となっていた事もあり、直感に従ってデータを中心に調査していた調査方針を大きく変更して、画面遷移に奇妙な点がないかと調べ始めた。
方針を転換して30分ほど経過しても手応えがもなくて、不安を感じ始めた直後に本来なら通るべきルートを通らないパターンを発見され、そこから芋蔓式に色々な状況が見えてきた。

糸口を掴んでからは本当に早くて、小さな勘違いから必要な処理が1行分だけ欠落していて、そこが原因で派生した不整合が幾重にも折り重なり、最終的に報告されていた不具合へと繋がっていた。
不具合を作った不整合は本来ならシステムを停止するレベルなのだけど、偶然にも障害を回避してしまう修正が入っていて、誰かが仕様を勘違いしてエラーを正常と誤認させた事が事態を悪化させていた。
複数人で対応している場合に良くある事だけど、今回は大本のシステムが分かりづらかったせいだと言われてしまうと、返す言葉もないので敢えて何もいわずに修正方法と概略のみ報告した。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「このブログはどんな空間でしょう?
 ひらがな4文字でお答え下さい。」

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2012/10/05/6594327/tb