【まったり空間】

オタクという生き物は非常に困った性質を持っていて、「買うつもりはない」と言っていたはずのグッズ類であっても、目の前にしてしまうと無意識に手が伸びて買い物カゴへ入れていたりする。
そして、１つを手に取ればコレクター根性を剥き出しにしており、ふと我へ返ると両手へ大荷物を抱えていたりすれど、そこで後悔する事もなく己の行動へ呆れこそしても、反省しないので同じような事を繰り返す。
俺もそのオタクに属するタイプの人間であり、初音ミクを中心にVocaloidが好きで趣味の職種を大いに広げている。

今日からコンビニのファミリーマートで初音ミクとのコラボ企画が始まって、数点のグッズと食品だけ購入して終わらせる予定立ったのに、目に付く商品の大半をレジへ持ち込んでいた。
今週は普段に領している弁当屋が盆休みへ入っており、昼食と夕飯を用意する必要のある状況だった事もあって、入り用が重なっていた事で理性が容易く外れてしまったらしい。
結局は食料を含めた会計が３千円を軽く越えていて、キャンペーン開始前に想定していた１千円の予算をあっさりと突き破っていた。

キャンペーンの商品紹介ページと異なり、現物を見ると欲しくなる品が存在しており、レジ前にコラボ商品が集められていれば自然と手が出てしまう。
そして、１つを予定外に買うならコレもアレもと触手が伸びていき、気付けばカゴが必要となる数の商品を抱えていた。
今月末はPSPvitaの本体とゲームソフトを購入する予定があり、ただでさえ出費が多くなる予定だというのに、こうも自制心が足りないと先行きへ不安を感じてしまう。

コラボキャンペーンに関しては、対象商品を購入したレシートに応募コードが発行されるプレゼント企画もあり、こちらはＧ社長とＴ社員の協力を得ながら突き進む事となりそうだ。
初音ミクへ熱を上げているのが俺１人だけなので、他の２人は善意と面白半分と言った感じだけど、それでも手を貸してもらえるというなら有り難い限りである。
プレゼント企画に関しては抽選という運気が必要となってくるので、最初からあきらめている状態だけど、応募しなければ当たらないから頑張ってみる。

こういった祭りへ参加する事が何よりも重要であって、今日は一日中に浮かれ気味の浮ついたテンションで過ごせた。