実感が 湧かないままに 数時間2012年06月15日 23時25分49秒

昨日に修理へ出していた愛用機が戻ってきたとの連絡を受けて、今朝に引き取りへ行く予定へ行く予定だったけど、代替機の説明書などq尾拾うために出社したら出るタイミングを逸してしまった。
そのため1秒でも早く引き取りへ行きたいと言いながら、会社を出たのは昼過ぎの14時となってしまい、日差しの熱さに汗を滲ませながらウィルコムプラザへ向かった。

修理へ出す時と違ってベテランな店員が付いてくれたので、SIMカードやmicroSDの挿入で手間取らずスムーズに行われて、通話テストや修正個所の確認も含めて10分と掛からなかった。
戻ってきた愛用機を手にした瞬間はもっと感動するかと思ったけど、風邪による発熱で具合が悪かった事もあって、レシートを受け取るような軽さで引き取っていた。
会社へ戻る途中も鞄へ押し込んだままだったし、愛用機が戻ってきたという実感が湧かなくて、悪化する一方の体調にばかり気が行っていた。

会社へ戻る途中の道すがら、出勤時間帯と違って目に付く老人の多さに面倒くささを感じていると、前方20m先から向かってくる白髪の男性を見た瞬間に、頭の中で「転ぶな」と直感していた。
体格はビール腹の小太りといった具合で腰も曲がっていなければ、足腰を含めて健康そうな見た目だけど、急いでいるのか歩調を無理に広げた感じの小走りとなっている。
一見すると問題無く歩いているように映るのだけど、頭の中では依然として「あれは転ぶ」と警鐘が鳴り続けて、距離的に助けへ入れるかを計算するも瞬時に無理だと断定されていた。

件の男性が3歩目を踏み出そうとした瞬間に、脚をもつれさせて重心が大きく前へ傾いてから、体勢を立て直そうと3歩だけ粘った後、ヘッドスライディングをしているような姿勢で転倒していた。
俺はこの一連の悲劇を視界へ収めながら、以前にみた事のあるハプニングビデオを再生しているような感覚を覚えていた。
どのように転ぶのかまで想定していたのだと思われて、その通りに事が運んだからこその感覚だったのだろう。

そんな事件を通り越して会社へ戻ると、印象深い出来事は間に挟まった影響で携帯の事を忘れかけていて、定時になってアラームが発動した所でようやっと愛用機が戻った事を実感した。