[小説:闇に舞う者] part662012年06月03日 20時23分46秒

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ディーナが見送ってから振り返ると、戦闘の痕跡を残す床に転がる4つの人影が目に入る。
「宴会の片付けを押し付けられた気分だな。」
小さく溜め息と一緒に言葉を漏らしながらチェルニーへ歩み寄り、抱き上げてティティスの隣まで移動させる。
異次元と繋がるポーチから取り出した1枚の毛布を2人の体へ掛けて、埃を被らないよう処置をしてやる。

チェルニーの両親が居る場所まで移動してから、ポーチから横幅が30cmほどある帯と魔法薬の入った小瓶を取り出してた。
ヴァンの実験台とされた2人に掛けてあった毛布を剥がして、そのまま隣の床へ大きく広げ直す。
広げた毛布の上に横たわらせて、巻き寿司のように丸めながら魔法薬を振りかけていく。
最後の仕上げに幅広の帯で縛り上げていく2本の簀巻きを完成させた。
「これで易々とは暴走しないはずだ。そのままの調子で少しずつ魔獣を手懐けていけ。」
眠り続ける2人の被害者へ語り掛けると、再びチェルニー達の方へ戻ってから床へ腰を下ろした。

2つほど深呼吸をした所でディーナが戻ってきて、ルワンの膝の上へ着地すると同時に両手を突き出してきた。
ルワンが手を重ねると頭の中へディーナの見てきた映像が早送りビデオのように再生されていく。
「浴室付きの2人部屋を使うか。1人ずつ運ぶから、この部屋の見張りを任せる。」
ディーナが頷いたのを確認してから立ち上がり、ティティスの膝と背中へ手を掛けて抱き上げる。
大広間の奥へ進んで最初の階段を使って3階まで登り、再び大広間のあった方角へと進んでいく。
他と扉の装飾が異なる部屋の前で立ち止まり、大荷物を抱えたままドアノブを回してみると、鍵が掛かっていないらしく簡単に開いた。
室内へ入り、2つあるベッドの窓際へティティスを座らせてから布団を捲り、靴を脱がせてから寝させて布団を掛けてやる。
空いているベッドの布団を捲ってから部屋を出て、チェルニーも移動させるために大広間へと戻っていく。

途中の階段は1段ずつ降りるのが億劫に感じられたので、20段を一気に飛び越えて6回の跳躍で1階まで下った。
大広間が見えてくると、ディーナが暇を持て余して部屋中を飛び回っている様子が窺い知れた。
「退屈なら地下牢を探しておけ。」
ルワンの姿を見付けて飛び付いてきたディーナを引き剥がしながら命令すると、癒そうな顔を見せてから屋敷全体を見渡す為に窓から外へ飛び立っていった。
チェルニーを先程と同様に抱きかかえると、ティティスを寝かせた部屋まで連れて行って、空いているベッドへ寝かせる。
最後に香炉をベッドサイドへ置いて、鎮静作用のある香を仕込んでから部屋を後にした。

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時間割 決めた作業で 両立を2012年06月03日 20時37分21秒

昨日に引き続いて今日も遅くまで寝床で過ごしていたけど、徐々に室温が上がってきて寝苦しくなってしまい、もう少し寝ていたかったと言葉を漏らしながら起床した。
朝食は昨日の昼に買い置きしておいたパンで済ませるつもりで、具材の多い照り焼きチキンサンドだったから電子レンジを使ってみたけど、皿と触れている部分がベチャベチャになってしまった。

ふやけた肉まんのような手触りのまま食べる気になれず、オーブンで焼き直して水気を飛ばしてみたところ、見事に手触りが復活してくれて安堵した。
しかし、その代償として2度に渡る加熱により、猫舌が食べられない温度まで熱くなっていて、手早く食べられるように選んだはずなのに、5分以上も待たされる羽目となって悲しかった。
電子レンジを使用してパンを暖める場合、皿との接触面へ水分が溜まらないように空間を空けておく必要がありそうだ。

手間取った朝食の後は食休みと称してアニメを鑑賞して、正午を過ぎた頃に肩凝りの痛みと眠気を洗い流すために入浴してから作業へ取り掛かった。
先週は某SNS内の企画で始まったFlashゲームの開発だけで終わってしまい、小説の連載を止める結果となった事から15時までと時間を決めて作業へ取り掛かった。
今週の拡張予定は手間こそ掛かるけれど難易度が低めの作業だった事もあり、調子が出てくると面白いように手が動いてくれた気持ちよかった。

予定の15時が迫ってきた所で手元を見てみれば、予定した修正用件も残すところ1件だけとなっていたのに、その1つを綺麗にまとめる良案が思い浮かばなく苦戦していた。
強引な方法でも要件を満たせるのだけど、今後の拡張へ耐えられる上手い方法を取りたくて頭を捻っていた。
結局は良案が思い浮かばないまま時間切れとなってしまい、次の作業となる小説の執筆前に予定していた買い物へ出掛けるため、PCの電源を落とした瞬間に、探し求めていた良案が思い浮かんできた。

再び電源を入れて作業したくなる衝動を抑えて買い物へ出掛けてきたけど、自転車を走らせながら頭の中では思い浮かんだ良案の実装方法ばかり考えていて、小説の下準備が全くできないまま執筆開始となった。
執筆の方は比較的に書きやすい内容だった事もあって捗っていたけれど、プログラミングから頭を切り換えるのに時間を浪費した影響で出遅れた感があった。
夕食へ呼ばれる前に投稿したいと頑張ってみたけど、一通りを書き上げるまでが精一杯となってしまい、食後に読み返しを行って投稿する格好となったけど、ひとまず連載を進められたので良かったと思う。

本来ならFlashの続きへ着手すべき所だけど、頭がオーバーヒート気味らしくて頭痛を感じている事もあり、今日は無理をしないで休んでおこうと思う。