一難が 去ると思った その矢先2011年12月20日 23時38分07秒

仕事の難題となっている案件に関しては先方の方から、明日にサービスを開始できないなら年内の公開を諦めるとの発言もあり、結果がどうであれ区切りが付く事が確定してくれた。
どちらに転んでも地獄からの快方という結果が返ってくる訳だけど、サービスが正式に開始された方が嬉しいに決まっているので、今日と明日が正念場だと気合いを入れて作業に当たっていた。
俺としては昨日までにシステム面を完成させているため、不具合報告への対応のみで済む予定だったのに、この期に及んで仕様変更の連絡が届いたりと落ち着かなかった。

先週に言い渡された追加機能に関しては、仕様書と呼べる資料さえも届いていない状況で今日を迎えており、先方が用意した関数やデータベースから推測して組み上げた割に、大きな修正指示もなく落ち着いている。
さすがに表示に関わる部分への手直しは凄まじいらしく、対応に当たっていたG社長は苦労していたようだけど、俺としては不安要素だった追加機能から離れて、伸び伸びと別の修正作業へ着手していた。

システム面での不具合が取り切られた所で、ブラウザの戻るボタンを押した後に操作を行うとエラーが出るのだけど、正常であるはずの処理が不具合として報告され始めた時は、ストレスで気が狂ってしまいそうだった。
携帯の場合はPCとブラウザの動作が異なっていて、通信を行わずにキャッシュから画面を復元するため、既に消滅しているはずのアイテムを使用するなんて行為が、画面上では可能となってしまう不都合がある。

そのような操作は悪意を持って行われる以外に有り得ないので、エラーを発生させて操作を無効としているのだけど、先方は自分が用意したエラー画面が気に入らないからと、それらを不具合として報告し始めたから質が悪い。
このブラウザの戻るボタンから派生する不正処理は、気が遠くなるほどのパターンが含まれている上に、「正しいシステム動作」を修正するという矛盾へ苛立ちもあり、精神的にも時間的に辛いものがあった。
それでもT社員が頑張ってくれたし、度を超した修正依頼に関しては納期の都合を理由にして、G社長が取り下げを要請してくれたりしたおかげで落ち着いてくれた。

明日の朝から再び慌ただしくなる危険性もあるけど、心に余裕を持ちながら帰宅の途へ就けていたのに、駅の目前で父親から冷蔵庫が壊れたらしいとの報告が入った。
状況を確認するために質問したかったのだけど、父親がまとまりのない報告をし続けてくれた上に、YesかNoの2択で答えるべき所へ余計な状況説明が混ぜてきて、面倒臭くなって何もせずそのままにしておけと指示をした。
そして、電話を切ってから5分後に再び電話が鳴って、製氷機の水だけ捨てておいたとの報告が入ったから頭が痛かった。
何もするなと言って、分かったと答えたのに、無駄以外の何者にもならない行動を起こすのかと、理解することさえ諦めるほどの愚行に心が折れそうだった。

そんな心の痛みを堪えながら、問題の冷蔵庫を購入した家電量販店へ足を運んでみたけど、既に閉店時間を過ぎてシャッターが降りており、完全なる無駄足となってしまう。
仕事の方が落ち着いてきたかと思った瞬間に家電が故障するなんて、ここまでくると運の無さも芸実的だと呆れるしかない。