気苦労に 溜め息漏らし 日が暮れる2011年10月08日 19時44分55秒

昨日の昼間に大学の同窓生からチャットが入って、プログラム関連で相談に乗って欲しいと持ち掛けられたのだけど、相談の内容に色々と複雑な条件があって説明しづらいため、連休中に会いたいと言い出した。
俺も持ち帰りの仕事を抱えている身分だけど、休日を丸ごと使わなくても終わらせられる分量だったので、快くアドバイザーを引き受けたまではよいのだけど、相談を受ける場所で少し面倒があった。

自宅が最も手っ取り早い選択肢なのだけど、駅から距離がある上に先月は休日返上で仕事をしていたの、掃除をしないと人を招けないほどに汚れていたため、同じ同窓生のToda氏の自宅を借りようかと考えた。
しかし、Toda氏は連休に入ると実家へ帰るパターンが多いので、嫌な予感を胸に抱きながら問い合わせてみると、外せない用事があって昼食会の後に速攻で帰るとの返信が届いてしまう。
ファミレスという空間も安い注文で長居する行為も好まないのだけど、他に選択肢がないのであれば仕方がないと諦める他になかった。
相談したい事があると言ってきた同窓生の方は、ファミレスで長居したり売る行為に抵抗がないタイプの人で、何の問題もないと了解してくれたので、連休初日の予定が昼食会の後に相談を受ける流れで確定した。

Toda氏との昼食会で話を聞いてみると、外せない用事とは父親の見舞いだそうで、検査のために病院へ向かっている途中で貧血を起こして倒れたらしく、そのまま入院という経過を辿ってしまったらしい。
患者本人は自分の体の事へ無頓着な人らしくて、心臓を患っているのにエレベーターを使わず階段を上っていて、その途中で貧血で倒れたという笑えない話で、昼食会には珍しく暗めの雰囲気が見え隠れしていた。
入院している病院はテレビ番組で紹介された事もある有名どころで、医療技術的に問題なさそうだけど、患者本人の無頓着ぶりを考えると病状が進行していそうな気もして、話を聞いていると心配でならなかった。
考えてみれば同窓生の平均年齢が30歳を超え始めているので、親の体調が心配される人も出てきても不思議でなくて、自分達も随分と年を取ったものだと苦笑しながら店を出てきた。

相談を持ち掛けてきた同窓生の出迎えついでにToda氏を見送って、駅から近いファミレスへと移動して相談会を開始する運びとなった。
今回の相談はプログラム設計ができないと受注できない状況らしくて、経費を掛けてでもよいから相談してこいと言われたそうだけど、相談してきた本人としては受けたくない案件だったようだ。
乗り気でなかった理由としては、会社のキャパシティを超過する案件との認識から、受託しても自分の首を絞める結果と成りそうな状況にあって、「やはり無理だった」と報告した方が良いのではないかと迷っていた。

相談された件に関しては方針を立てるまで至ったので、求められたノルマを果たして解散したけど、3時間の会話でプログラムの話をしていた時間は3割ほどで、殆ど愚痴を言ったり聞いたりして過ごしていた。
会社の事で色々と悩んでいる節もあったので、今回の会談で多少なりと息抜きとなってくれたなら良いのだが、こっちはこっちで心配しなければならない人なので、気苦労の絶えない一日だったと苦笑していた。

帰宅すると父親が不機嫌そうな雰囲気を醸し出していて、何かと思えば届くはずの宅配が発送されていなかったり、スクーターがパンクしたりと運の悪い出来事が多く発生して、朝から苛ついて仕方なかったそうだ。
普段から運気の無さに嘆いている俺からすれば、「たかだかその程度の事で・・・」と飽きてしまう所で、そんな理由で不機嫌な雰囲気を出されても、迷惑だとしか言えないわけで呆れるしかない状況に疲れてしまった。