好調と 浮かれていたら このオチさ2011年08月24日 21時09分31秒

今日は寝起きから気分が悪くて絶不調の予感がしてたり、昨夜に携帯の充電を忘れていた事へ気が付いたりと、朝からテンションの下がる場面が多くて、また運のない一日となりそうだと溜め息を漏らしていた。
午前中は予想していた通りに上手く行かない場面が多くて調子が上がらなかったけど、午後になって食後の眠気と体調不良から派生した眠気を耐え抜いた辺りから、途端に集中力が増してきて作業へ没頭できていた。
手掛けていた案件がプロの仕事と思えない雑な造りのシステムの解析と再構成の依頼で、難解な構成を部分的に紐解く事へ成功して順調に手が進み始めた時だった事もあり、疲労を忘れる程度に集中できていた。

ここ最近は集中力が上がってきて調子に乗ってきたと思ったところで、タイミングの悪い別件が割り込まれたりして作業を中断させられる事が多くて、今日のように午後を丸ごと1つの案件に費やせたのは久しぶりだった。
しかも、手掛けていた案件は何日も掛けて調査と試行錯誤を繰り返していた問題児だった事もあり、集中していられる時間を与えられたタイミングで難所を越えられて、そのまま一気に前進できた爽快感は楽しいとすら感じられた。

そんな快調なペースへ乗ることができた興奮の中で、首筋に何か嫌な予感が張り付いて落ち着かない気分を感じていた。
普段なら快調なペースへ乗れた幸運へ対して、どんなしっぺ返しが来るのか漠然とした不安を感じているだけなのに、今日に関しては妙に現実味のある具体的な不安に思い当たっていた。
予想された不運は作業へ集中し過ぎる余りに携帯の着信を機器漏らしてしまい、修理へ出していた携帯が戻ってきたとの連絡を取り逃した挙げ句に、閉店時間を過ぎてから着信ランプに気が付くというパターンだった。
そして、これが見事にオチまでしっかりと現実となってくれたから笑うしかない。

着信ランプが点灯している事へ気付いて録音メッセージを聞いてみると、19時30分までに店へ行かないと引き渡せないとの注意が吹き込まれていた。
嫌な予感に汗を滲ませながら時計を確認すると19時28分を指していて、全速力で店へ向かったとしても間に合うはずのないタイミングだった。
引き渡しのために必要な代替機の一式も携帯していなかったので、どのみち受け取れなかった慌てるだけ無駄だったのだけど、何故に制限時間いっぱいの所で気付いたりするのかと呆れるばかりだ。

ちなみに修理完了の連絡は正午前に発信されており、ちゃんと気付いていれば昼休みに引き取りへ行っていたはずで、妙に冴えていた予感に従って携帯を確認しただけでも結果は変わっていただろう。
要するに手を止めたくないと感じるほどの集中できる状況も、帰りの気落ちを狙っての布石だったに違いなく、随分と手の込んだ嫌がらせをしてくれる物だと苦笑しか出てこない。