上り下り 谷間を越えて お買い物2011年05月05日 20時53分30秒

連休へ入ってから天候が安定せず、気温差の激しい日々が続いている影響を受けたらしく、母親の仏前に生けてある花の寿命が1週間ほど縮まってしまった。
毎朝の習慣で花瓶の水を交換しているので、長い花で1ヶ月ほど花を付けていてくれるのだが、今回は人間でさえ体調を崩してしまうような気温差の激しかった事もあり、2週間ほどで萎れてきてしまった。
昨日の時点では歯に変色が見られる程度だったのに、今朝の冷え込みで一気に力尽きたらしくて、花弁が落ち始めるほど衰弱していたので、今日の暇を利用して買い換えてくる事にした。

花を買いへ出掛けるついでに昼食も済ませてくるつもりで、正午過ぎまでのんびりと過ごしていると、必要性が低いために忘れがちとなっている買い物を思い出して、家を出るまでに用事が5つにまで増えていた。
若干の眠気で重みを増した瞼を擦りながら自転車を走らせて、最初の坂を登りながら買い物ルートを考えていると、かなり面倒なコースにしかなりそうもなくて、考えただけで疲れてしまいそうな気分だった。
そんな憂鬱な気分が良い具合に作用して眠気を晴らしてくれたけど。別の意味で頭の中がスッキリしなくなって、移動に不便な地元の地形に溜め息しか出てこなかった。

どんな風に面倒だったかと言えば、昼食を最初に、花屋を最後に、と条件を設けると、どうしても急な坂道を何度も上り下りしなければならず、眠気を覚えるほど緩んだ思考は軽く拒絶反応を示していたわけだ。
我が家は盆地にあるため、何処へ行くにも坂を登らせられるので坂道は慣れているのだが、今回は盆地を挟んだ両方に行きたい店が散らばっていて、順番を定めると右へ左へと坂を登る羽目となるのだ。
店内を物色している時間が休憩ともなるので、実際のところは大した負担と感じないのだろうけど、ルートを脳内地図に描いてみると線が交差したりと複雑で、アルファベットなどで形容しがたい形状となってしまった。

そんな面倒なコースを走ったにも関わらず、大した成果が上がらないという悲しい結果に肩を落としながら、最初の予定だった花屋へ足を伸ばすと、すっかり顔馴染みとなった店員さんの他に見知らぬ顔があった。
応対所か店の作業にも慣れていない様子からして、すぐに入って間もない新人だと断定できたので、温かい目で見守るつもりだったのだけど、俺が顔パスの効くほど常連と聞かされて緊張してしまった様子だった。
俺が混雑しているタイミングで入店した事もあって、先輩のサポートが入らない状況に困惑しながら頑張っている姿は、自分の後輩でも見ているような気分で微笑ましく思えた。

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