北風に 吹かれて震え 振り返る2011年03月26日 19時44分13秒

今日は家を揺らすほどの強風が吹き荒れていたので、地震による微妙な振動へ不安を感ずることもなく過ごせたが、北西からと風向きが悪かったために酷く寒い一日となった。
日差しが当たれば暖かい事が唯一の救いだったなのに、空を泳ぐ小舟のような小さな雲が日を隠すだけの厚みを持っており、温もりが遮られる度に身を丸めたくなる寒さを感じていた。
先週の日曜は汗を滲ませながら墓掃除をしていたはずなのに、暑さ寒さも彼岸という言葉を裏切るかの如くに、再び冬へ戻った空を恨めしく思いながら出掛けてきた。

今週の通院は自宅から歩いていけるほど近い歯医者のみなので、体力を消費するような移動距離でなかったけれど、強風と風の冷たさは精神的にも肉体的にも辛く感じられた。
そのためToda氏との昼食会までの間に、仏前へ供える花の買いへ行ったりする予定だったけれど、寒さに耐えかねて帰宅して自室へ引き籠もっていた。
昼食会は面倒くさがらずに出掛けてきて、相次ぐ放射能関連の報道や買い占め騒動を中心にした話題で盛り上がりつつ、オール電化を取り入れていた家庭を哀れんでいた。

それにしても振り返ってみれば、灯油でもファンヒーターとなっていれば電気がなければ動かないわけで、オール電化と言わないまでも目新しい製品へ乗り替えていた家庭は苦労しているらしい。
食事処で会話をしていた別の客の話でも、エアコンが使えないか古い灯油の暖房器具を引っ張り出してきたけど、どれも電気が来てないと使えなくて役に立たないと嘆いていた。
我が家に関しては今も電池だけで動くようなシンプルな灯油ストーブを使用しているので、計画停電の中でも何の苦もなく暖を取れているから苦労をしていないけど、そういう家庭の方が珍しいのかも知れない。

オール電化を売り文句に使っている物件は、今回の計画停電による苦労を経験した人達から嫌煙されそうな予感がする。
そもそも東京電力もオール電化を推し進める営業を取り止めると言っているらしいし、目新しさだけに走っていた時代に対して良い薬となっている気がする。