帰ろうと 支度したのに 帰れない2010年12月17日 21時15分59秒

定時の間際になって不具合が出てしまったけど、週明けでも間に合うというので帰ろうと帰り支度を始めていた。
しかし、T社員が俺のソースを解読し始める素振りを見せたため、自分の仕事を他人へ押し付けて帰るわけにも行かず、2時間ほど粘って不具合を修正してからの帰宅となった。
T社員にしてみれば好奇心から行動を起こされた行動だろうが、それによって行動を縛られてしまう人間もいるのだと知ってもらいたいと、心の中で涙を流しながら虚ろな瞳でディスプレイを見つめていた。

一度は来週に頑張ろうと帰り支度を始めていた事もあり、完全に途切れた緊張の糸を手繰り寄せながらの作業は、大きな精神的負担となって伸し掛かってきていた。
それだけの苦労をしながら解決した不具合を振り返ってみると、冷静に見直していれば10分ほどで修正できたように思えて、無理に頑張って2時間も苦悩した自分が馬鹿らしく思えてくる。

仕事をしっかりと片付けての気持ちよい帰り道のはずだが、空腹と疲労ばかりが頭の中を埋め尽くしていて、口を開けば溜め息しか出てこない状態となっている。