ゆったりと 出勤したら 大慌て2010年12月02日 20時45分21秒

今日はゆったりとした一日となる予定だったのに、先月にレンタルサーバが起こしたシステム障害に巻き込まれてしまった顧客から、不具合報告の電話が掛かってきて冷や汗を流しながら対応する羽目となった。
しかも、G社長は朝から打ち合わせで外出していた上に、俺が預かり知らぬ話も混じっていて焦ったりと心臓に悪かったけど、不具合の原因が想像できるレベルだったから良かった。

電話を切ってから即座に調査を開始して、提示された2つの不具合の片方は予想した通りに単純な設定ミスだったため、2分と掛からずに解決してくれた。
何よりも設定が狂ってしまった原因についても、障害を起こしたレンタルサーバから乗り換える際に、完璧に復旧したと胸を張っていたデータベースが2週間も巻き戻っており、その不手際に気づかずデータを引き抜いた結果だった。
何よりも復旧したと知らせが入った直後は最新データであると確認していたから、データ移行を実行するまでの数日間に何らかの理由でデータが巻き戻ったことになる。
レンタルサーバの管理者が無断で何らかのデータ操作を行った事で、データベースが巻き戻ってしまうなんて結果を生んだ事となり、呆れて言葉も出ない気分だった。

もう一つの不具合はメール本文に意味不明な英語が混じるとの報告で、恐らくはテスト用のコードが影響しているのだろうと予想したのだが、試しに自分の所へメールを出してみると、報告されたような不具合が現れなかった。
当然のようにソースコードを見直してみても、テスト用コードはちゃんと消されているので予想を完全に裏切られる格好となってしまった。
転送してもらった不具合の出ているメールを見つめていると、1つの可能性が思い当たったので調べてみると、Microsoft社が自社のOSに標準搭載していたOutlookというメールソフトで、件名の長いメールが正常に表示されないバグを抱えているとの情報が入ってきた。
しかも、比較的に新しいバージョンである2003や2007でも解消されておらず、以前から低品質だからと嫌煙されてきたが、最新のOSでは標準での搭載も取り下げられたメールソフトなのだが、客先は普通に使っていたらしい。

システム開発に従事する人間でOutlookなんぞ使っている社員はいなくて、不具合を確認だけでも随分と時間が掛かってしまった。
仕方がないので社外の友人に頼み込んで協力してもらうも、何故か正常に表示されてしまう有り様で、本題とは全く別の所で苦労する羽目となった。
仕方がないので顧客に実験台となってもらって、何とか解決させられたけれど、成果を得るまでの道のりが余りに遠すぎて疲れてしまった。
しかも、最終的な対応方法は「本来の書式で入れるべき開業を削る」というだけで、低能な開発者がやりそうなミスへの対策で済んだのでホッとしている。

そして、冷や汗の流れる不具合が解消されたかと思えば、今度は急な打ち合わせが入って連れ出される始末で、のんびりだったはずが慌ただしい一日となってしまった。