雷鳴が轟く中で 墓掃除2010年09月23日 20時49分06秒

お彼岸という事で墓参りへ行く予定になっていて、平日と同じ時間に起床して墓掃除へ行くつもりだったのだが、夜遅く降り始めた雨の影響で冷えてしまった体を温め直してから起きるつもりが熟睡してしまった。
最初に目覚めた時刻は見事に平日の起床時刻で、精神的に安定したおかげで体内時計も正確に動き始めたと感心していたのに、、次に時計を見てみると2時間も進んでいたから驚いてしまった。
しかも、本人は二度寝をしていた自覚が全くなくて、毛布を追加して体を丸くしたまま30分ほど布団の上でゴロゴロしただけのつもりが、分針が2周もしていた事実を理解するまでに数秒を要した。

予定より遅れて起床する格好となったけれど、別にスケジュールが押しているわけでもないので、予定通りに朝食を食べてから墓掃除へ出掛ける準備をしていると、空がゴロゴロと鳴り始めて不穏な気配がし始めた。
雷鳴は1回が3秒くらい鳴り続けるタイプだったので、雲の中を走り抜けるタイプで落雷の心配はないだろうと、考え事をしながら日がなく暗い廊下を歩いているため、右足の中指と薬指をドアの縁にぶつけてしまった。
しかも、考え事をしていた影響もあって痛みを感じてから、自分が有らぬ方向へ歩を進めていると理解するほど無警戒だったため、内出血を心配するほど思い切りに打ち付けてしまった。

出掛けに足の指先をぶつけたり、上空で雷が鳴っていたりと不吉な予感が耐えなかったため、掃除中に濡れた墓石に足を滑られて額を割ったりするような馬鹿をやらかさないよう注意しながら墓掃除へ取り掛かった。
雨の中で墓の掃除をするという作業は足下が滑ったりと面倒が多いのだけど、濡れていると磨いた場所が判別できなかったり、墓石が黒く見える影響で汚れが目立たなかったりする視覚的な問題が特に厄介だった。

そんな苦労を感じながらも雨が降っているので早めに切り上げて、掃除が終わった事を伝えようと父親の携帯へ電話をするが繋がらなかった。
リビングに置き忘れたまま自室へ行ってしまったのかと思って、自宅の電話を鳴らしても繋がらなくて、嫌な予感を感じていると3分後に父親から電話が掛かってきて「今、着いた」とか伝えてきた。
自宅から霊園までは片道10分ほど掛かる事から考えて、見切り発車をしてきたと容易に想像できたのと同時に、何か忘れ物をしてきていそうな予感がしてならなかった。

過去にも見切り発車をしてきて掃除を中途半端に終わらせる羽目となった経験があって、掃除が終わったら連絡すると言って出てきたにも関わらず、同じ事を繰り返すのかと苛々とした。
今回は早めに切り上げたから時間通りだったかも知れないが、通常なら更に1時間ほど長く掃除をしているはずであり、何を基準にもう終わりだろうと想定したのか全く理解できなかった。
その上に待ち合わせ場所だった社務所から墓の前まで行ってみると、嫌な予感が的中して買ってきた花を持ってくるのを忘れている始末で、怒りを通り越して悲しみを覚えていた。

結局のところ見切り発車で忘れ物をしてきた父親を、雷鳴と雨風の下で0分ほど棒立ちに待ち続ける羽目となってしまい、悲しいやら悔しいやらで空虚な時間を過ごしていた。
そんな調子で散々な気分で墓参りから帰宅した後は、濡れた体を心配して風邪薬を飲んで自室で安静に過ごしていた。
今のところ風邪の症状は出ていないので大丈夫だと思うけれど、妙に眠気が抜けない辺りが少しばかり不安を感じている。