落雷を 肌で感じた 暑い夜2010年06月30日 19時48分31秒

昨夜は電車を降りると同時に湿っぽい風が吹いていて、既に雨が降り始めているのだと思ってウンザリとした気分で改札を通過した。
ところが屋根のない所まで出てみると、予想よりも随分と控えめな雨しか降っていなくて拍子抜けをした気分だった。
しかし、路面をよく見てみるとまだ乾いた場所も目立っている状態で、雨上がりでもないのに強烈な水気を帯びた風が吹く理由は大雨の余興なので、拍子抜けだとか行っている場合ではないと一気に歩みを早めて駐輪場へと急いだ。

雨足は駐輪場へ急いでいる間にも激しくなっていく様子がハッキリと分かるほど足早に進んできていた。
それでも早い段階で雨の気配を感じ取っていた事に加えて、本降りとなれば傘が役に立たない勢いとなる予感がしていたため、雨に濡れる事を無視して夜盲症が発動した状態で出せる最大速度で突っ切ってきた。
その甲斐もあって濡れてしまったけれど汗なのか雨なのか分からない程度の被害で、遠くの空からゴロゴロと雷鳴が聞こえ始める頃までに自宅へ到着できていた。

雷雲が近づいてきている様子を雷鳴から察しながら夕飯を食べて、食器の片付けを始める頃になると本降りの雨と雷光が空を青白く染め始めた。
落雷の危険が少なくない地域なので、雷雲が来る前に水回りの仕事を片付けて起きたかったのだけど、戸締まりなどの備えをしていたら時間が足りなかった。
大きな雷鳴が轟く度に軽い恐怖を感じながら、いそいそと食器洗いを済ませて一安心と思った直後に停電が発生した。
停電は地域レベル立ったらしく10秒ほどで復旧したけれど、瞬間レベルの停電がその後も何度か繰り返されていた。

そんな荒れた天候の中で水回りの仕事を終わらせて、自室へ戻ると久しぶりに雷光でも楽しんでみようと、ロフトの窓を開けて外を眺めていた。
空から聞こえていた細かい雷鳴が途切れている気がすると思った瞬間、空間に日々が入ったかのような青白い光の線が生まれていた。
それが雷光だと理解するよりも早く光線は閃光へと変わって、瞬間的に視界を青白く染め上げて、続けて衝撃波と呼ぶべきレベルの轟音が駆け抜けて、体の芯から家の内壁まで震わせていった。
何より印象に残ったのは衝撃波の向こう側でバチバチと電気の弾ける音が聞こえていた事で、その音を聞いて始めて、我が家から直線距離100mの高台にある団地に落雷があったのだと理解した。

久しぶりに直視してしまった落雷に恐怖と興奮を感じながら、相変わらず雷が嫌いな幼馴染みが雷鳴のする度に爪を立てていた二の腕をさすっている自分がいた。