微妙だと 言われた空の 逆恨み2010年06月26日 20時19分33秒

昨夜も夜更かしをしてしまったのだけど、その代わりに疫病神と呼んで嫌っている姉貴が帰ってこないという素晴らしい状況の中、布団へ入る事ができたので快眠を得ることができた。
しかも、疫病神は明け方まで帰ってこなかったので、目覚まし時計のアラームが鳴るまで熟睡していて、ここ 1ヶ月ほど寝不足が続いていた体にとって恵みの時となってくれた。
これで通院の予定がなくて好きなだけ眠っていられたら文句なしだったのだけど、残念ながら歯医者の予約が入っていたため、布団から出ることにした。
先週は眠気に負けてしまって、慌ただしく身支度をする羽目となってしまったけど、今日は快眠を得られた事で体が軽かったし、寝覚めの方もスッキリとしていたので、朝食から身支度までの時間をのんびりと過ごせた。

病院が終わった後、毎週恒例であるToda氏との昼食会まで時間があったので、本屋で時間を潰すつもりだったのだけど、病院の冷房で肌が冷え切ってしまっていたので、長袖へ着替えるために自宅へ寄り道をした。
長袖を着て外を出歩いていると暑く感じるけど、まだ暑さにも冷房の寒さにも慣れていない体では、折角の休日に冷房風邪を引いてしまう危険性を感じての選択だった。
何よりも立ち読みをしたい雑誌が溜まっている事情もあって、本屋での滞在時間は 1時間を軽く超える見込みな事もあり、冷房対策を十分にしておく必要があった。

長い立ち読みで少し疲れ気味の足を引きずって、昼食会の会場となる行き付けの食事処へ向かっていると、ポツリポツリと 5秒に 1回くらい雨粒が顔に当たっていた。
もしかしたら昼食と食休みで 1時間ほど店内で過ごしている間に、雨が本降りになるかも知れないとも思ったのだけど、風に混じっている湿気を感じ取ろうと試みたけれど、あまりに微妙すぎて全く先が読めなかった。
昼食会の後に買い物で走り回るつもりだったので、本降りの雨に会いたくないと思いながら、Toda氏と待ち合わせている食事処へと入った。

食事処を出た時の天気は入店時と変わらず、忘れた頃にポツリポツリと雨粒が落ちてくる調子だったのだが、風に混じる湿気は多くなっているとハッキリと感じられた。
その状況から雨は酷くなる一方だと予想が付いたので、Toda氏と別れた後に読みかけだった雑誌を読破して、急ぎ足で買い物を済ませて回ってきた。
最後の買い物は母親の仏前に供えている花だったのだが、行き付けの花屋へ到着した時点で少し雨足が強まっていたけど、本降りまで余裕がありそうな雰囲気だったからホッとしていた。

花屋さんとの雑談でもハッキリとしない天気に対して揃って文句を言っていたのだけど、店を出た瞬間に俺の鼻が捉えた雨の匂いは頬が引きつるほど色濃くなっていた。
確かに降るなら降るでハッキリしろと言ったばかりだが、何も言葉通りの行動を俺が予期しない速度で実行してくれなくても良いではないか、と泣き言を言いながら自転車のペダルを思い切り踏み込んだ。
スピードが上がるにつれて、徐々に雨の匂いは濃くなり続け、雨粒の数も大きさも増大していく中を全力疾走する自分に何処か懐かしさを感じていた。

懐かしさの正体はサイクリングへ出掛けていて夕立に降られたとか、そんな記憶によるのだろう。
社会人になってからは自転車で走り回る機会が減ってしまっているし、折角のクロスバイクも雨除けのカバーを被ったまま眠り続けている始末だ。
また適当に時間を見付けて走り回れるようにしたいものだ。