楽しくも 何処か気になる 話し振り2010年04月22日 19時43分23秒

中学入学当初の昔話が今日で 3日連続となって、意図せず連載となってしまっているのだけど、この話はオチがないから何処で止めてよいのか分からず、苦笑を滲ませている。
とりあえず今日か明日くらいで一段落としたいと思いつつ、続きを書いてみる。


学校という空間で人に話しかけられる状況に軽く混乱している俺を置き去りにして、目の前の女子生徒は喋り続けていた。
話の内容は 8割近くが右から左へと流してしまっても構わないレベルの世間話が殆どだったので、適当な相づちを入れながら中学校生活で最初で最後となるかも「俺に話しかけてきた女子」の人間観察をしていた。
表情の豊かさは百面相と称しても良いレベルで、裏表の性格と人に媚びたりしない性質が見て取れて、人間性は及第点なのだが少しばかり騒がしいところが玉に傷だった。

その騒がしさにも慣れ始めた頃になると、ちらほらと廊下を歩く生徒の姿が見えるようになってくると、少しずつ目の前の騒音源がテンションを下げていき、教室の座席が半分ほど埋まった頃には普通の会話になっていた。
最初の方は相づちを入れているだけで満足してくれていた女子は、いつの間にやら俺にも発言を促すようになっていて、まともな会話として成立する状況が作り出されていた。
強制ではなく流れの中で状況をコントロールする能力を有する辺りを見ていると、静かな学園生活を望む俺としては少しやっかいな相手となりそうな予感がした。

結局のところ彼女はホームルームが始まる直前まで喋り続けて、自分の席へ戻る時に「また後で」と言い残していった。
その言葉通りにそのクラスメイトは休み時間が来ると当然のようにやってきては次の授業が始まるまで話し続けたため、その日の内に俺の隣の席は彼女に明け渡されるリズムが定着していた。
小学校時代から全く想像もできない賑やかな学校生活も、懐いてきた女子生徒の相性のおかげか午前中で違和感を覚える事は無くなっていた。

居心地の悪さがない反面で彼女の会話の節々に、俺の人間性を知りながら話題を振っている気配が感じられて、喉元に小骨が刺さったような違和感があった。
あまり人の顔や名前を覚える事か得意でないと自覚しているが、さすがに自分の人間性を晒け出したことのある知り合いなら覚えているはずであり、目の前の少女は記憶に該当者がいなかった。
実質的に俺のことを知っているはずがないのに、話の振り方はテレビをあまり見ない事や、猫よりも犬の方が好きなこと、音楽やアイドルに関する話題は振るだけ無駄、といった事を心得ているようにしか思えない。

ここまで仲良くしてもらっておいて「前に会ったことある?」と聞くのも失礼なこと極まりないので出来ず、とりあえず妙に人懐っこいクラスメイトと認識してつく会うことにした。


終わらなかった・・・
問題の女子生徒の正体を暴いたところで一段落とするつもりです。

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