就活の 今と昔は 違いすぎ2010年04月06日 19時51分17秒

新年度・新学期が始まったばかりだというのに、世間では早くも就職活動が始まっているらしい。
俺が就職活動を行っていた 6年前からスタートの時期が前倒しになっていく傾向があったけれど、それでも正月休みが終わる頃から焦った表情の学生が増えていったと記憶している。
それなのに今では就職活動の開始時期が 1年近くも前倒しになっているという現実に、自分の記憶が間違っているのではないかと、自信をなくしてしまうほどのギャップを感じている。

さらに就職活動中の学生が応募する企業数の平均が66社にもなるというから驚愕の一言に尽きる。
俺なんかは説明会へ行った回数でさえ10回くらいだし、実際に面接を受けてきた会社は 5社くらいだった。
最終的に就職先として決まった会社は在籍していた大学の研究室から紹介された所で、何でも数年前にそこへ就職した先輩が優秀だったそうで、それから毎年のように学生を紹介して欲しいと打診を受けていたらしい。
ちょうど俺が関わりたいと思っていた医療関係のシステムを手掛ける部署があった事もあって、面接を受けることになった次第だ。

俺の就職活動は上記の通りに淡々としていて、他の学生に比べたら説明会や面接を受けた回数はかなり少ない方に分類される。
それは自分が就職したいと思える会社が見つからなくて、右往左往としていた期間が長かった影響なので、最近の就職活動で66社も応募しているという話は俺とのギャップが大きすぎる。
恐らくは就職を決めることが目的になってしまって、社会人として働く事を意識することがないまま活動しているから、手当たり次第で数ばかり増えていくのだと思うが、それにしたって酷すぎると感じた。

更にニュース番組の中では就職活動に関する本を読み過ぎた結果として、面接でのマニュアル化された受け答えができず、個性を発揮できない学生が増えているという現状も取り上げられた。
そんな現状において、就職活動を支援する専用の塾が開講しており、人気を博しているという時代の激しい変化に唖然としてしまうばかりだ。

ちなみに面接で良く聞かれる質問に「あなたの長所と短所を教えて下さい」というのがあるが、マニュアル化された学生の答えは「話を聞きすぎること」になるらしい。
正しく就職活動の教本に書かれている事を鵜呑みにし過ぎて、典型的な受け答えしかできていない辺りは話を聞きすぎている状況にぴったりだ。
ここまで来ると教本と言うよりも、予言書と読んであげた方が良いのではないかと笑えてきてしまう。
俺が面接官だったとすれば、自分の短所を理解しているなら用意してきた答えでくらい短所を隠すべきだし、それができないような学生を採用しようとは思わないだろう。
ましてや、自分が教本の言葉を鵜呑みにして、個性を見失っている事にさえ気が付いていない学生など論外だ。

俺が就職活動中に使っていた長所・短所は「聞き上手で色々な人と話をする事ができる事が長所である。しかし、自分の意見を言わないと気が済まない一面があり、言葉選びが悪いせいで相手の意見を否定していると誤解される事があるのが短所である」といった具合だ。
他にも 3つくらい用意していた覚えがあるけれど、すぐに思い出せなかった。

現在の就職活動がどんななのか分かったけれど、就職難の原因は個性のない学生が増えすぎた影響で、企業側が採用する人材を見つけられない影響もあるのではなかろうか。

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