傷口を 空気に晒し 様子見を2010年02月10日 20時48分45秒

昨夜は帰宅してから指の鈍痛が一段と強くなってしまって、指を負傷した日から数えて最も辛い時間を過ごすことになった。
しかも、父親に指の怪我を気付かれたくなくて、苦痛を顔に出したり、声で吐き出したりできず、全てを自分の内側へ押し込めながら痛みが過ぎ去るのを待ち続けた時間は本当に辛かった。

父親がリビングを出ていくまで何とか乗り切れたけれど、その時点を持って我慢の限界を超えてしまって、もっと酷い状況へ陥る可能性があるにも関わらず、堪えきれずに絆創膏を取ってしまった。
その後に食器洗いや入浴をする事を考えると、絆創膏を外すメリットが殆どなかったのだが、傷口が腐っているのではないかと心配になるほどの痛みだったため、状態を確認せずにいられなかった。
さらに何の根拠もなく絆創膏を外せば痛みが引くような妄想を抱いていた事もあって、半ば暴走したような経緯での行動だった。

絆創膏を取り去った直後は自分の行動を後悔していたのだが、ただの妄想とばかり思っていたのに、絆創膏を外してから数分で痛みが引いて楽になってきたから驚いた。
どうやら湿ったままになっていた絆創膏が氷のように冷たくなって、傷口を冷却していたのが激痛の原因らしい。
その証拠に絆創膏を外した直後に青ざめていた指先をストーブで暖めてやると、肌の血色が良くなるに連れて痛みが引いていってくれた。
更に指先がムクレたことで絆創膏がキツくなっていた影響も少なからずあったらしく、幾つも要因が重なり合った結果として現れた地獄の時間だったようだ。

最悪と言わざる終えない状況から脱して、一息を突きながら意外と絆創膏をなしでも傷が痛まない事に気が付いた。
ちょうど昨日は暖かかった事もあるだろうが、そろそろ 4カ所に絆創膏を貼っていく作業が面倒に感じていたこともあり、このまま絆創膏なしでの生活をスタートしてみることにした。

その手始めとして食器洗いや入浴を絆創膏を着けずにこなしてみて様子を見たところ、そこそこに痛みがあるけれど何とかなってくれた。
そんなわけで今日から絆創膏を着けずに生活しているのだが、時折に激しく痛む瞬間や傷口をぶつけてしまう事があって、順風満帆とは行かなかったまでも日常生活として十分に成り立っていた。
ただ帰り道が冷たい雨で塗れていることで、ここまで強烈に冷え込んでくれると剥き出しの傷口からどんな痛みが発せられるのか不安に思ってしまう。

会社から駅まではズボンのポケットに負傷している右手を隠してきたのだが、それでもジリジリと痛み出していた事を考えると、薄手の手袋で長い自転車ルートをカバーしきれるとは到底に思えない。
とはいっても、他に手段がないわけで再び不安で染まった帰り道を行く羽目となるのだけど、悪条件に追いやられることに慣れてしまったらしくて、それほどに気落ちをしていなかったりする。
「なるようになるさ。なるようにしかならないさ」と言いながら、何処か他人事のように見ている自分が居る状況だ。

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