新年が 明けたばかりの 黒い俺2010年01月03日 21時31分31秒

元旦にカレンダーを交換しようとしたら、壁がガビョウの針で穴だらけになってしまっているのを見付けて、見苦しいのでフックを設置する事にしたのだが、腐るほどあると思っていた在庫が切れていた。
仕方がないので在り合わせの金具をペンチで曲げて、フック状に加工しようと頑張ったが C字の形へ変形させるのが精一杯で、カレンダーを吊す際に若干のコツが要るという微妙な状況となってしまった。

仕方がないので L字形フックを買ってくる事にしたのだけど、日曜大工で使用するような木材や金具を専門に扱っていた店が 2年ほど前に閉店してしまって、目的の品が売っていそうな店が思い当たらなかった。
園芸用品を扱っているホームセンターに唯一の可能性を見出して向かってみたが、木ネジこそ置いてあるけれど目的の L字形フックが見付からず、他の売り場に紛れていないかと探し回る羽目となった。
木ネジが置いてあった棚の向かい側に、ひっそりとフックの類が陳列されているのを見付けたのは探し始めて30分も経過した後だった。

正しく「灯台もと暗し」というべき状況に発見した時の脱力感ときたら、怒れる拳さえも解かしてしまうほどに強烈だった。
ちなみに、真後ろの棚は針金やチェーンといった品が並んでいるスペースで、その棚にフックが陳列されている理由が全く分からず、紛らわしいを通り越して何かのトリックにさえ感じられた。
しかも、ようやっと見付かったフックは痒い所に手が届かない微妙すぎるサイズと形状しかなくて、どの品を手に取っても何処かに文句を付けたくて、棚の前で長考にふけった時間は20分にも及んだだろうか。

閉店してしまって今はない店だったら10分で終わっていただろう買い物が 1時間という馬鹿みたい間延びした末、幾つもの妥協を重ねて手に入れた品を設置し終わると、よく分からない疲労感に苛まれていた。
今回の冬休みは殆ど全ての時間で自己中心的な姉貴に対する怒りで精神を蝕まれていたから、今日の簡単な買い物さえ上手く行かない現実にさえも耐えきれなくなって鬱状態へ陥った可能性があった。
そのため無理に行動を起こそうとか考えず、アニメ鑑賞で時間を潰していこうと思ったのだが、少しでも思考に隙間ができると、姉貴への怒りが頭の中を占有する状態へ陥っていた。

当然のように、考えるほどストレス値が上昇していって、精神が崩壊へと向かってしまうから、必死に考えないよう努力をしていたが、活火山のように心の奥底で渦巻く感情を押し殺す事は不可能だった。
ましてや、夕食時に父親が何度も姉貴の名前を口にするものだから、途中で「あれの名前なんぞ聞きたくもない」と怒鳴ってしまう場面があって、我ながら相当に危険な状態へ陥っているとゾッとしていた。

何より恐ろしい事実は父親が姉貴の名前を口にする度、負の感情を纏って変形する拳の形状が「敵の失明させる」「頸動脈を狩る」「気道を潰す」「あばら骨の隙間から肺を貫く」といった殺意の宿っていた事だ。
俺の中にある姉貴に対する感情は怒りを通り越して、殺意と呼ぶべきるレベルへ達しており、過去に俺がここまで嫌った人間を許した事がただの一度もない。
もちろん家族だからと言って、例外に該当するなんて事もないだろう。
そして、姉貴が他人の怒りを正しく理解する事はないだろうから、今後一切において、俺が姉貴を認める事はないだろう。