食欲を 戻してからは 順調に2009年12月09日 21時20分34秒

先週に大学の同窓生を集めての忘年会を企画するため、予定を調査するメールを送っていたのだけど、およそ半数からのレスポンスがなくて催促のメールを土曜に飛ばしていた。
その催促メールの対象者にG社長が混じっていたのだが、その返信が何やら飼い犬が体調を崩しているから、家族が家を空ける日だと参加できないと書かれていた。

G社長の飼い犬は会社が社長の自宅に間借りしている事もあって、平日は必ず顔を合わせているばかりか、無駄吠えを繰り返している所を注意している毎日だ。
金曜の様子を思い出してみても普段と変わった所は思い当たらず、有り余るエネルギーとチキンなハートを振りかざしての無駄吠えをしている姿しか思い出せなくて、何事があったのかと首を傾げていた。

そんな疑問を週末の明けた月曜に問うてみると、何やら病院でレントゲンを撮ったら前足に影が写るそうで、最悪の場合は癌である可能性があって足を切断する事になるかも知れないと言われたらしい。
生後 1歳半の飼い犬に対して、いきなり前足の切断なんて言葉を投げつけられたG社長は少し落ち込んだ雰囲気になっていて、とりあえず別の動物病院でも診察してもらう手続きをしていた。
別の病院へ予約の電話を入れた際に、レントゲンに影が写ったとしても関節炎の可能性が高いと軽く言われたらしく、少し気が楽なった気配がしていた。
そんな事情で病気と診断された飼い犬のユウ君は、月曜から野外の小屋ではなく目が届く範囲へ置いておくため、業務時間中も室内で休ませておく事となって、今週は獣くさい部屋で作業をしていた。

ユウ君の様子を実際に見てみると、月曜は本当に大人しくて甘えようとする時間こそあっても興奮する事もなくて、実は別の犬とすり替えられているのでないかと疑いたくなるほどだった。
何よりも驚かされたのは食い意地が張っていて、ビニール袋を見れば飛びかかってくるような犬だったはずなのに、自分用の餌を残したりと普段の行動からは想像も出来ない様子で、G社長が心配するのも無理がないと思えた。

月曜の夕方に小腹が空いたからとコンビニへ行ってくると、何やらビニール袋へ興味を示したので、試しに買ってきたパンを千切って放り投げてみると綺麗に食いついた。
その後も物欲しそうな目をしていたけれど、敢えて与えずに自分の席へ戻ってみると、食欲が沸いたのか食べ残していた自分の餌を食べ始めた。
食い意地が復活した姿を見ていると、何とも言えない安心感と覚えるのと同時に、どうしようもない食い気の強さに呆れて苦笑いをしてしまった。

それからのユウ君は日増しに元気を取り戻しつつあって、今日は仮病だったのではないかとG社長が言い出す程度までの回復を見せている。
元気になるのと同時に無駄吠えをする回数も増えているのが残念だけど、今週くらいはしかる手を少しだけ緩めてやろうかと思う今日この頃だ。