足がつり 痛みで覚める 文化の日2009年11月03日 21時18分21秒

今日は祝日で休みだけど、周の真ん中に入っている事もあって、平日と同じ時間で起床する予定つもりでいた。
朝を迎えて意識が微睡みの中を漂っている至福の時間に、左足のふくらはぎに強烈な違和感が生じたのを受けて、意識が覚醒へ向かって全力疾走を始めた。
違和感の正体が筋肉がつりそうになっている時の感触であると、理解するタイミングと合わせたように激痛が走って、一気に目が覚めた所まで良かったけれど、そこから先へ動くことができなくなってしまった。

意識がはっきりとするのと同時に、脱力と姿勢の調整で筋肉がつる一歩手前のギリギリまで状態を押し戻したので、痛みを感じた時間はほんの一瞬だけで済んだのだけど、そこから動こうとすると再び激痛が走りそうになる。
とはいえ、動かなくても徐々に状態は悪化していくわけで、一時の激痛に耐えながら根本的な解決策を講じられる姿勢まで移行する必要があるのだけど、先ほどまで微睡みという至福の時間に浸っていたせいか勇気が出てこない。
結果的に悪化の一途を辿って自然発生した激痛に押し切られる格好で、姿勢変更は実行される事となり、朝から冷や汗を滲ませながらの目覚めとなった。

更に悪い事は続いて、激痛に耐えながら処置の行える姿勢に変えたというのに、いつも通りの処置をしても痛みが引いてくれず、息が止まるほどの痛みを数秒間も味わう羽目となった。
何とか激痛の域から脱した後も、長時間にわたって痙攣していた影響から筋肉を痛めてしまったため、立ち上がる事ができない状態に陥ってしまい、布団の上で安静を強いられた。
もちろん早朝に布団の上で安静にしていれば、当然のように眠くなるのが自然の摂理というもので、意識は自然と薄れて11時まで眠ってしまった。

不幸中の幸いは足を痛めて動けない時間にトイレへ行きたくならなかった事なのだけど、実は昨夜の空がまだ色濃い闇に染まっている時刻に、尿意から目を覚まして、トイレに起きるなんて珍しい事が起きていたので心配はしていなかった。
むしろ、半年ぶりになろうかという夜中にトイレへ行くという体験が、足を痛めて動けなくなる事を見越して仕掛けられた伏線だったのでは無いかと疑ってしまうほどのタイミングの良さに感じられた。

朝から散々な目に遭いながら午前中を過ごして、何とか遅めの朝食を作れる程度まで回復する事ができたけれど、今日に予定していた用事を片付けられそうにない雰囲気だった。
出掛けたかった用事というのは古本屋巡りで、約10軒を回る全長50kmのコースを予定していて、午前中から走り始めるつもりでいたのだけど、思い切り出鼻を挫かれる格好となってしまった。
ちなみに探し物はコミック雑誌の増刊ヤングガンガン Vol.1と Vol.2となっていて、殆ど発見するのが不可能な品であるため、どちらかと言えば運動のために自転車を走らせる理由を作ろうとした意味の方が強い。

俺が高校生だった時分ならコミック雑誌のバックナンバーを揃えた古書店がちらほらとあったのだけど、最近は大きなチェーン店が幅を利かせている事もあってレアな店が消えるという悲しい結果を招いている。
そんなわけで殆ど諦めた状態でいたから、足を痛めてまで出掛ける理由は無かったのだけど、折角の天気に家で引き籠もっているのも勿体ないし、暇を持て余す時間ができたので近隣の10kmコースだけ走ってきた。
もちろん目的の品を見つける事はできなかったのだけど、それ以上に選んだコースで、車も自転車も交通マナーが悪くて精神的に大きなダメージを受けて帰ってくる羽目となった。

特にスポーツタイプの自転車を走らせている人が随分と多かったのだけど、左側通行を守っていなかったり、余所見をしながら蛇行したりと見ているだけで背筋が冷たくなる輩が多かった。
中には左側通行を厳守している俺に対して、擦れ違いざまに「バカ」とか意味不明な文句を言ってくる野郎までいる始末で、かなり機嫌が悪かった。
もしも足を痛めていなかったら、ママチャリで追い抜いた上に説教でもしてやっている所だけど、残念ながら爆弾を抱えている状態で無茶をする訳には行かず、苦虫を噛み潰すような思いで堪えていた。

今日の簡易コースを走った限りでも、コミック雑誌のバックナンバーを発掘するのが如何に難しいか思い知らされた。
ネット通販でも古いナンバーは出てこない状態だから仕方がないが、ひとまず自分の知っている古本屋くらいは探してみるつもりだ。