一瞬が 楽しき時の 大切さ2009年06月07日 21時17分08秒

今日は同窓生を集めて某国営公園でバーベキューをやってきた。
本来は 1ヶ月前に花見の名目で開催するつもりだった企画なのだけど、色々な不手際が重なって会場の予約が取れずに延期されて、梅雨入りが心配される 6月初旬の開催となってしまった。
最初の予約で失敗した時点で、延期ではなく中止にしてしまう事も考えたのだけど、去年の旅行に引き続いて毎年恒例のイベントを途絶えさせる事に何か不安のような物を感じたから、悩みの種を抱える覚悟して 6月に変更する決定を下した。

実際に梅雨入りは気になるし、相変わらず日程調整のアンケートに対するレスポンスが悪かったりと、本当に悩みの種が尽きることがなかった。
当日の天気に関して、普段なら当てにならないからと聞き流している週間の天気予報を食い入るように見つめるながら祈り続ける毎日だった。
それでもバーベキューが予定されている日の 1週間前になっても、梅雨前線という単語が聞こえなかったから心臓への負担はそれ程に大きくなかったのが幸いだった。

とはいえ、ここ最近は財布を落としたり何だと不運が続いていたため、油断はできないと冷や冷やとしていたのだが、当日になってみると雨が降る心配なんて微塵も感じさせない快晴に恵まれた。
それどころか空が高すぎて、前日まで降り続いていた雨の影響から蒸し暑い夏日となりそうな予感さえ感じさせる朝となっていた。
その日差しはカーテン越しでも強く感じられるほどに強くて、玄関を開けて外へ出てみると病み上がりの軽く引き籠もっていた目には痛いくらいだった。

こんな行楽日和に恵まれた事に感動すると同時に、もしかしたら最近の不幸はこの快晴を得る幸運のために支払われた等価交換の代償なのではないかと思ってしまった。
それはそれで楽しいイベントとなってくれる事が間違えないので、かなり痛い不幸っぷりだったけれど、対価としては割に合っている気もする。
現状の厳しい経済状況で 1万 6千円近い損失を安いと見るか否かは難しいところだけど、今日という日を終えようとしている今は満足できる価格だと思える気分だ。

贅沢を言わせてもらえるのなら、今日という日が万事において楽しめる終始において気分の良い日だったら良かった。
家を出る前に準備でドタバタとする程度は良いとしても、T社員が理由を述べる事もなくドタキャンをしたり、G社長が集合時間を 2時間も勘違いして大遅刻をしたりと嫌な気分にさせられる場面が幾つかあった。
何よりも苛立たされる事は大きく気分を害する事柄を引き起こしたのが普段から同じ場所で仕事をしてる我が社の社員ばかりだった事だ。

この 2人はどうせ隣にいるからとアンケートへの返信を返さないばかりか「どうせ分かるでしょ?」と言って回答を返すつもりさえ見せない。
その癖にT社員は理由の言わずにドタキャン、G社長はメールを流し読みして時間を間違えるという失態を演じたのだから、企画者で毎回のように苦労している俺にとって胸くそ悪い話である事は察してもえるかと思う。

そんなわけで少しテンションの低い状態だったけれど、久しぶりに同窓生が集まるイベントは楽しかった。
残念ながら序盤は苛々としていた影響が出たのか、肉を一口大に切り分ける作業中に焼き肉タレの入った容器を引っ繰り返して、ズボンにシミを作る失敗を 2回もやらかしてしまった。
しかも、今日のズボンはクリーム色だったために醤油ベースのタレがシミになると酷く目立つ生地だったのでショックだった。
何より 2回もやらかして、両足に 1箇所ずつ茶色のシミを拵えてしまって、ここまで来ると笑うしかないと肩を落としていた。

バーベキューを始めて 2時間後、遅刻していたG社長が到着した事で心配事が一通り片付いたところで、ようやっとテンションが上がり始めた。
特に俺が用意した肉が面白いように消えていって、皆が美味しそうに食べている姿を見ていると気分が良くなっていった。
今回は野菜類を控えめにして肉を食べる事をメインにセッティングした効果と、前回のように時間が足りないと大急ぎで食べなくても良かったためだろう。
何にしても肉が足りないのではないかと心配するほどの食べっぷりはメインとなる松阪牛を仕入れた本人にとって何よりも嬉しい事だった。

それにオタクが大勢で会話している空間は妙な居心地の良さを感じられて良かった。
同じ会場で水鉄砲や水風船を持ち込んで、ずぶ濡れの馬鹿騒ぎをしている団体がいて、最初は何処か居心地が悪かった分だけどテンションが上がった時のギャップは酷かった。
特にG社長が到着してから直後に少し危険な爆弾発言があったりと、一気にオタク熱が盛り上がった時は何やら大学時代を思い出させる一幕だった。

結果的に見てみると嫌な気分でいた時間の方が多いのだけど、大学時代と変わらないテンションで盛り上がれる連中に囲まれて、妙なテンションでいた時間の方が強く印象に残っている。
それこそ嫌な気分だった時間を上書きしてしまう程に濃い 3時間だったとも言える。
こういった密度の濃い時間をもっと楽しみたいと思うのだけど、残念ながら社会人となってしまうと難しい所が多い。
悲しいところではあるけれど、偶にだからこそ楽しい時間の大切さを更に強く感じられるのではないかと思える。

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