信号が 設置されても 守られず2009年03月31日 19時56分02秒

桜並木が続く川沿いの道を進んでいくと、桜の幹 1本に 1枚の「止まれ」とか書かれた白看板が括り付けられた区間に出会す。
当然ながら風情を台無しにする見窄らしいこと極まりない景観なのだが、その先に危険な交差点があるのだから仕方がない。
問題の交差点は信号の少ない抜け道として使われてきた川沿いの道と、数年前に地域住民の反対を押し切って作られたバス通りと国道を結ぶ 4車線の新しい道路との交差する場所にある。

川沿いの道と直行する新しい道路は小学校の正門前を通す計画だったのため、計画の段階から反対されてきたのが学校の正門を封鎖して裏門を製麺とするとか訳の分からない対策を行われた後で強引に押し進められた。
これで新しい道ができたことでバス通りの混雑が解消されたのなら良かったのだが、実際は利用する車もまばらで無駄な信号が増えたことで余計に流れが悪くなった感すらもある。

存在意義すら分からない新しい道路は昔から抜け道として使われてきた川沿いの道へ遠慮したのか、交差する 2本の道の片方にしか信号がないなんて変なことになっていた。
信号があるのはバス通りと国道を結ぶ 4車線の道、信号がないのは川沿いの 1.2車線くらいの細道となっている。
もちろん信号を持たない川沿いの道を走る運転手は自己判断で交差点を通過することになり、直行する道が青信号でも車が居なければ飛び出しても良い事になっている。
こんな訳の分からない仕様の道が近所にある小学校と中学校の通学路となっているというから恐ろしい。

これだけ危険な仕様になっていると逆に注意するため事故が起こりにくくなるものだが、残念ながら事故は多発していて新しい道を通したメリットがあるなら教えてほしいと嘆くばかりだ。
事故の原因はバス通りと国道がそれぞれ高台にあるため、どちらから来ても急な坂を下ってくる事になるためスピードを出したままで交差点へ入る車が多い。
そして、川沿いを走るドライバーは利用者が少ない事を知っているため、夜間になると注意を怠る傾向が強くなるらしく、不要に交差点へ飛び出してしまい、その結果は言うまでもない。


そんな危険な交差点に対して、地域住民から多くの苦情が出された事から今週になって川沿いの道へも信号機が設置されて、ようやっと正しい交差点の姿となった。
しかし、残念ながら今まで数年間に渡って自己責任で交差点へ進入してきたドライバーは信号に従う事を忘れてしまっているらしくて、新しい信号が稼働し始めた日の朝に赤信号を無視して交差点へ入っていく乗用車を見てしまった。

もちろん左右を見ても車の陰は全く見えない状況だったから危険ではないけれど、やはり信号ができたのだから守るべきだと思う。
しかし、信号待ちを食らっている最中に 1台の車の通過しないとなるといらついてしまうのも頷けるし、何より先日まで自己判断で通過していたとなれば待てない気持ちも理解できる。
それ故に何とも言えない気持ちで見送ったけれど、ああいう状況を見ていると、いっそのこと新しい道を封鎖した方が良いのではないかと思えてくる。
何にしても無駄の極みが目の前にある気分だった。