一言の 重みを知らぬ それ故に2009年03月09日 20時40分37秒

今日は途中で別件の作業が割り込んできた関係で帰宅時間が遅くなってしまったのだが、残作業の見積もりも立っていて提示の時点で明日に回しても問題ない状態になっていた。
早く帰りたいと思いつつもキリの良いところまでやろうと思って、定時を過ぎても作業を続けていた。
残りは単純な画像の差し替えのみとなったところで区切りを付けて帰ろうと思ったところで、T社員が「明日にするのか」という言葉が聞こえてきた。

T社員としては嫌みといった他意はなくて「何気ない一言」と呼ばれる言葉であったに違いなくて、彼の人格を考えてみても疑うべきところではない。
しかし、俺にとって歯軋りの 1つくらいはしたくなる程度の苛立ちを感じさせる言葉であり、過去に数回ほど同じような苛立ちを感じた記憶もあって無視する事ができなかった。
もちろん殴り掛かったりといった暴力沙汰にするわけにも行かず、とりあえず文句を言われる筋合いのないように、残りの作業を黙々と進めて残業してきた。

これで多少はすっきりした気分で帰れるかと考えながら、現状としてテストサーバでのテストしか行っていない事を含めて「修正は終わったはず」とG社長へ報告した
それを横で聞いていたT社員が「はず、なんだ」と余計な言葉を吐いてくれたおかげで、結局は苛立ちを感じながらの帰宅となってしまった。
こんな事なら最初からT社員の言葉を無視してしまって、電柱にでも拳を叩きつけていた方がよっぽどマシだったと激しく後悔している。

何気ない一言とはつまり無意識に出た言葉であって、本心に最も近い類の発言であることは誘導尋問を得意とする人間の中では常識だ。
この考えから言えば、T社員は俺に対して「残業してでも終わらせていけ」と思っていると考えるのは間違えではないだろう。
実際にT社員は定時後にG社長と遊んでから帰る事もあるため、残業することに何の抵抗も感じていない節があって、終電帰りを自慢げに言っていると感じさせる事も珍しいことではない。

そんな人から見れば、俺のように残業をしないで帰ろうとする人間は面白くないのだろう。
仕事量にしたって作業時間の差がある分だけ大きくなるわけで、言われても仕方がないとは思う。
しかし、その辺を面と向かって言うこともしないで今日のように態度で残業を強要するような姿勢は針で刺されるような陰湿さを感じてしまう。
何より強要された残業をしている俺を横で、T社員が犬と遊んでいたりしたから怒りのボルテージは上昇気味となっている。

重ねて言うが、T社員は決して悪い人間ではない。
ただし彼の何気ない一言は猛毒を含むとげが隠れていて、言葉に敏感な俺は度々に苛立たされる事があるだけだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「このブログはどんな空間でしょう?
 ひらがな4文字でお答え下さい。」

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://crimson-harberd.asablo.jp/blog/2009/03/09/4163417/tb