知恵熱に 腹の虫まで 騒ぎ出す2008年12月12日 21時10分59秒

今日は金曜だから池袋で寄り道をして趣味を全開にした買い物で憂さ晴らしをする日となっているのだが、会社を出る時点から空腹が腹が鳴っているという有様だ。
定時の 1時間ほど前に腹の虫が騒がしいというのはよくあるのだが、定時を過ぎてから空腹感に悩まされるというのは珍しい。

何か要因となるような事がなかったか、なんて事は考えるまでもなく心当たりがあったりする。
その原因とは仕事で作っている Flashのプログラムでバグが出てしまって、快活できずに頭を使いすぎた事だ。
要するに知恵熱を出しながら 1時間も悩んでいたら腹が減ってしまったということで、逆を言えばそれ程に難解な問題だった事を意味する。

今回のバグはどうにも不可解でパーツを単品でテストすると正常に動作してくれるのに、ここに作った部品を組み立てると途端に動作してくれなくなる。
コード上は特別なことをやっているわけでもなくて、常識的に考えて動かないはずがないと思っている事が上手くいかないのだから首を捻るばかりだ。
急ぎの案件でないにしても、ここまで不可解な動作をしてくれると気になって仕方なくて、帰宅の途についてもなお歩きながら原因を考えていた。

完全に煮詰まってしまって正常な思考が出来ているのかさえも怪しくなってきたから諦めて帰る事にしたのにあまり意味がなかったようだ。
もっとも、こういった反応は頭脳労働者の性という奴なので仕方がない、というか考える事を簡単に放棄するようになったら終わりだろう。
それに環境が変わった途端に新しい発想が出てくる事も良くあって、今日だって帰り支度を始めたら何か閃くのではないかと期待していた一面があった。
残念ながら驚きの発想は出てこなくて、駅が見えてきた辺りで少しだけ光明が見えた程度で留まっている。
ひとまず試してみるべき事項が出てきただけでも良しとすべき所だろう。

隙を見つけては仕事のことに頭を使いながらも、しっかりと趣味の方も楽しんできた。
空腹もあって全力で楽しんだと言えないが偶には程々で済ませるのも悪くないと少し不完全燃焼な自分に言い聞かせながら電車に揺られている。
その電車が前の電車が詰まっているのか何かで線路上に停車した時、何気なく外へ目をやってみた。
すると、窓から見えるギリギリの位置に「天然温泉露天風呂」と書かれた小さな看板があるのを見つけてしまって凄く気になった。

位置からすると立っていなければ見えないし、大きさからすると走行中の車内から見つける事は不可能だった。
何より不可解なのは「天然温泉露天風呂」としか書かれていない看板の存在理由にある。
温泉の名前もなければ何処にあるのといった情報も記載されておらず、それを見つけて得られるのは「何故、こんな場所に?」という疑問だけだ。

ただでさえ難解なバグに苦しんでいるというのに、帰り道で絶対に答えの見つからなそうな疑問を拾ってしまうとは我ながら素晴らしい運気だ。
それにしても、気になる。