挨拶は 一瞬だけど 暖かい2008年07月03日 20時53分43秒

今日は午前も午後も変わらない感じで、短かい周期で鬱になって復活しての繰り返しだった。
俺としては不意に重圧が掛かってくるから不安で生活し辛かったのだが、作業の方は今日のようなパターンがやりやすいらしい。
全般的に落ち込む深さが軽いため、心が重くなっていても程々に作業ができたためだろう。

その代償とでもいうのか体調の方があまり良くなかったため、定時を過ぎてまもなく仕事場を後にした。
会社から 50mくらい歩いたところで幼い姉妹がボール遊びをしていた。
上の子は 7歳、下の子は 4歳といったところでサッカーボールを互いに投げ合って遊んでいた。

そんな二人の脇を通り抜けようとした時、妹さんの方が俺の顔を見上げながら「こんにちわ~」なんていってくれた。
しかも、下の子の言葉が終わるより早く姉さんの方も挨拶をしてくれた。
もちろん根っからの子供好きである俺は条件反射と呼ぶべきリズムで挨拶を返していた。
本当は挨拶をしてくれた子供の頭を撫でてやりたいところだったのだけど、さすがに通りすがりにそこまでやるのはマズいと自重した。

挨拶を交わしながら姉妹を通過したところで、二人の口から「初めて挨拶を返してもらえた」と喜ぶ言葉が出てきて軽く違和感を感じた。
ここ最近の大人は挨拶もできないのかと考えていると、妹さんの方から「いつも子の道を通るんですか」なんて質問が投げかけられた。
これもまた当然のようにわざわざ振り返ってから「いつも通っているよ」と答えている自分がいた。

俺の返答に対して、幼い姉妹はまた「お話してくれたのも初めてだ」と喜んでいた。
最後には「良い人だ。若いし」なんて言ってくれていたから、俺自身も喜んでいたのだけど、浮かれていたい気持ちと裏腹に気になってしまう事があった。
それは彼女等の言葉が意味するところが「挨拶をしたけど無視する人ばかりだったという事なのだろうか」という点だ。

先程も書いたとおり、俺は根っからの子供好きだから見知らぬ子供からであっても挨拶や質問をされれば当然のように、それこそ自然と体が動くといったレベルで対応する。
さすがに俺の対応は少々の過剰反応があるとは思うが、子供達がああも「初めて」なんて言葉を使って喜ぶほどに、俺以外の通行人は冷たかったのだろうか。
もしもそうだとしたら、挨拶をしても無視された子供達がどうにもかわいそうに思えて仕方がなかった。

あの幼い姉妹と出会ったのは今日が初めてだけど、特別な時間に通りかかったわけでもない。
恐らく何らかの用事で遊びに来ていたパターンだと思うけど、明日も会うことがあれば俺の方から挨拶をしてやろう。

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