見積もりは 正確だけじゃ 意味がない2008年05月04日 21時33分25秒

今日はGWの 2日目という事で昨日の記事で書いたとおりサイクリングへ行ってきた。
毎度の事ながら目的地を決めずに飛び出したのだけど、去年の 9月に奥多摩まで行った時、最初は飯能を目指そうかと考えていたのを思い出した。
そこで今回は家を出てから 5km少々で目的地を飯能市の奥武蔵にする事にした。

そんなわけで走り出したのだけど、実のところ体力を使い切ってしまったので最後まで書ききる自信がなかったりする。
なので、最初に本日の通過ルートを紹介しておこう。

所沢市からスタートして国道465号線を北西に進んで、国道299号線へと乗り入れた。
これまた299号線を北西へ進んで武甲山の辺りで正丸トンネルを通り抜けた。
その辺りで目標を達成した上に走行距離が60km程になったので、帰宅ルートを模索して国道140号線へ乗り換えた。
国道140号線へ乗ってからは北東へ進路をとって、寄居町で国道254号線に入った所で進路が南東へと変わる。
そのまま254号線を直走り、東松山市・川越市を経由しながら所沢市へ戻ってきた。

サイクリングの記録としては
走行距離:144.92km
所要時間:7時間40分
最高時速:36.4km/h
平均時速:18.8km/h
となった。

今回は平均時速が非常に悪くなっているのだけど、これには理由がある。
実は昨日の時点で現状における体力の限界は 120kmだと推測していたにも関わらず、その見積もりを25kmも距離が長くなってしまっている。
それに加えて、正丸トンネルの長さを知らずに突入してしまった事も平均時速を下げる要因となった。
細かい事は後述を見てもらうとして、ひとまず総評的な部分からスタートだ。

まず飯能の旅はどうだったかという感想だけど、これといって特筆すべき点はないかな。
GW中という事もあってか車の台数が多くて、そこかしこで渋滞していたから山道なのに新鮮な空気を味わう事ができなかった。
それに加えて、自転車が走る事となる歩道も車道の白線外も状態が悪くて走りづらかった。
特に渋滞のため歩道へ追いやられる場面が多かったのだけど、その度に道幅が急激に狭くなる箇所に慌てふためく羽目となった。

今回は走る事が目的だだったから期待はしていなかったけれど、大きなサプライズもなく終わった感じだな。
少し気になったのは「ホタルの生息地」と書かれた場所があった事くらいだろう。

飯能市内で最も印象に残っているのは正丸トンネルだ。
長く読んでくれている方々は御存知の事と思うが、俺は夜盲症という障害を抱えていて人よりも暗さへの耐性が低い。
一般に薄暗いと言われるレベルが俺にとっての真っ暗となる。
そのためトンネルは歩く事はできても自転車で走り抜ける事は不可能だった。

正丸トンネルに差し掛かった所で 2つの選択肢があった。
1つ目は脇にある迂回路と書かれた看板に従って山を登っていくコース、2つ目は愛車を転がして歩いて抜けるコースだ。
悩んでいた所に反対車線から競輪でお馴染みのロードレーサーと呼ばれるタイプの自転車がトンネルを通り抜けてくるのが見えた。
普通に考えて長いトンネルなら自転車は通ってこないはずだと思って、歩いて通り抜けるコースを取ったのだけど、これが大きなミスだった。

なにせ正丸トンネルは全長 2kmにも及ぶ大きなトンネルで徒歩で抜けるのに30分近く掛かってしまった。
しかも、途中にぬかるんだ箇所なんかもあって本当に苦労したし、何よりも空気の悪さに参ってしまった。
今にして思えば、通気用の大きな送風機が設置されている時点で 1km以上のトンネルと推測できても良かったはずだ。
やはり正丸トンネルへ至るまでに50kmほど走行していたから正常な思考が出来なくなっていたのだろう。

そんな頭が悪くなった状態で差し掛かった帰宅ルートの分岐点、少し辛いかも知れないと思いつつも大きく迂回するルートを選択してしまう。
その結果は90km付近から体力の限界が迫っている危機感を感じ始めて、走行距離が 117kmに達したところで限界となり道路へ座り込んでしまった。

奇しくも昨夜の見積もり通りに 120kmで限界が来てしまったわけだ。
117kmの地点は川越市内にも入っていない状況で背にした太陽は早くも明るさを弱めて夕日へと変わろうとしてた。
せめて川越市内へ入れれば見知った道を走れるようになるし、最悪でも愛車のクロスバイクの車輪を外して電車で帰る事もできる。

問題はゲームに例えるなら HP0となった状況をどうするかだ。
ゲームならGameOverになってリセットボタンを押す事となるのだが、現実というのはそれほど甘くはない。
そして、リアルな人間は意外なほどにしぶとい生き物だったりする。

何がどうなったのか、限界を超えて痙攣を起こしてもおかしくない足でも自転車を走らせる事はできたりする。
幸いにも東松山から川越、さらに所沢に至までの道は殆どが下り坂なんだ。
だから、脚力を使わず足の重さだけのペダリングでクロスバイクを走り出させて、慣性に任せたとしても程々に走ってくれた。
もちろん力無き力で走っているのだからスピードは出なかったけれど、この不思議な走行方法のおかげでどうにか見知った道まで出る事ができた。

そこからは自分を轢き殺すかも知れない自動車のヘッドライトを頼りに、視力を殆ど失った状態での走行を続けた。
最終的に最後25kmだけで 2時間近い時間を費やす結果になったが無事に帰宅する事はできた。

見積もりが上手く出来ていたのに、それを活かせなかったというのは非常に残念だ。
しかし、限界の先を見る事ができたのは少し嬉しい事だ。
2度と踏み入りたくない領域であるのは言うまでも無いだろう。

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