顔パスは 便利だけれど ちと痛い2008年02月21日 19時59分13秒

仏壇の前に白と黄色の菊を 1本ずつ花瓶に挿して飾っている。
毎朝に水を入れ替えている程度の今年かしていないのに 1ヶ月以上も花を保ち続けてくれる。

その菊の花は会社帰りに駅と隣接する花屋で購入しているのだけど、いつも同じ注文しかしないためにすっかり顔を覚えられている。
継続の力であるのは間違えないけど、年に数回しか利用しないのに覚えられたのは少し不思議な感じがする。
まぁ、顔パスが効くのは便利だから嬉しい事には違いない。

昨夜のいつも通りの帰り道で普段なら電気が消えているはずの時間に花屋の店員が店先の片付けをしていた。
時計をみると通常の閉店時間を30分近くも過ぎていたから「珍しいな」と思った。
それと同時に自宅の菊が少し疲れたように頭を下げ始めているのを思い出したから、開いているなら買っていこうかと店の中を覗き込んでみた。

すぐに店員の一人と目があって、こちらが「まだ大丈夫?」と聞くと気持ちよく「はい、やってますよ」と返してくれた。
その言葉を聞いて進路を90度ほど回転させている途中で、店員から「でも、菊の花が無くて明日に届くんですよ」と言われてしまった。
ここまで見事に顔パスだと本当に気持ちよい。

他だったら「なんだ、ないのかよ」と眉間にしわを寄せているところだ。
だけど、ご丁寧に明日には届いていると教えてもらったから不機嫌にならず帰ってこられた。
何かと心が病んでいる時だから、ああいうサービスはホッとする感じで何かしみ入る物を感じてしまった。

「じゃ、明日行こうにくるわ」と言って方向転換をする際に無駄な回転を使ったのが今にして思うと少し恥ずかしい。
何がしたかったのか分からないだけに気恥ずかしさも大きくて、今から向かえば開店時間内に行けるのだけど行くかどうかで迷ってしまうほどだ。

まぁ、顔を覚えられているくらいだから時間が経っても向こうは忘れてくれないのだろうな。
だから、無駄な足掻きはせずに花屋へ寄って帰るとするか。

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