【まったり空間】

6時20分に起床、正確にいうと殆ど寝ていない。
原因の一つは同じ部屋で寝ている連中のイビキやら歯ぎしり、それと寝返りの音がうるさかったことだ。
一応はそういうのがない連中を集めたはずなのだが、いつの間にやら全員がイビキをかくようになっていたらしい。
これはちょっと予想外だったのと同時にショックだった。

しかし、睡眠が浅かったのは高級すぎる布団が肌に合わなかった影響の方が大きいせいだ。
未だかつて出会ったことのないレベルの保温性を持つ掛け布団で、横になっていると際限なく暑くなっていく。
その温度の上がり方と来たら真夏の日差しに似た感じだ。
本当に暑くて、布団内部の熱が皮膚に刺さる感触があったくらいだ。

そんな感じの寝苦しさを感じていたのは俺だけじゃないようで、かなり遅い時間まで寝返りを繰り返しているメンバーも多かったな。
俺は最終的にどうしようもなくなって、掛け布団をどかして浴衣一枚で寝ることにしたよ。
朝になったら冷えて凍えているのは火を見るより明らかだったけど、睡眠時間ゼロよりマシだと思っての判断だった。

でも、よく考えてみたら今は旅行中で仙台にいるから冷え込み具合が関東よりもきついのだったな。
雨が降っているのも手伝って、かなり派手に冷えてしまった。
先ほどから鼻が愚図りっぱなしだし、ちと失敗したかな。

午前7時、予定通りに朝風呂組が起床してきたので露天風呂へ行ってきた。

露天風呂といってもランクの高いホテルでないだけに微妙な感じだった。
広さもそうだけど景色がちょっとね・・・
コレで空模様が雨で出なかったら少しは感動できたかも知れないけど、雨天でも感動できるレベルには遠く及ばない。
まぁ、この辺は期待していなかったので特に触れない事にしよう。

それでも、予想以上の冷え込みで凍えていた体に温泉の暖かさが良く染みた。
厳選の温度が70度を超えるそうで、水を加えて冷ましているためやや薄めの温泉となっていた。
この辺は善し悪しが分かれる所だけど、俺はあまりツルツルになるのが嫌いなので気持ちよく入れた。

仙台城跡をグルグルと回って後、今後の予定を話し合って埼玉に帰った後で打ち上げをやろうという流れになった。
開始時間を18時の 2時間コースと漕艇して、新幹線の時間を逆算していくと別の観光地を目指すのは無謀という結論に達した。

そんなわけで、仙台城跡でお土産品やらを物色しながら仙台名物として名高い「ずんだ餅」と「牛タン」を食べ漁ってました。
食べる事に夢中になって写真を撮影し忘れたけど、美味しく頂きました。

特筆すべきはずんだ餅だろうな。
以前に品川にあった地方の特産市で食べたのは甘すぎて吐きそうになったけど、本場で食べたずんだ餅は甘さ控えめで美味しかったよ。
後味の独特さは変わらないから、やはり好き嫌いは分かれるかも知れない。

でも、あの辺は慣れてしまえば何とでもなる感じだね。