教育は誰のため?2006年10月27日 21時29分01秒

阿部政権が教育改革なんて言葉を出したためか、教育関係の話題が多くなってきた。その中でも特に注目したいニュースは何かって聞かれたら、俺は「必修漏れ」って問題を取り上げたいと思う。何故かというと、この事件の根底にある問題こそが改革すべき点だと思ったからさ。
そもそも「必修漏れ」なんて事が起きた背景には何があるのかを考えてみる。まず、どこぞの校長の発言でこんなのがあった。
「受験勉強に集中してもらいたくて、必修科目で受験に必要な科目だけを受けられるようにした。削ったとか省いたという認識はなく、所々で接点があるので授業を受けたのと同じになると思った」
さて、どこからツッコミを入れた物だろうか・・・

とりあえず、確認したいのは「受験勉強に集中してもらいたい」って生徒が頼んだのか、って事だな。そういえば、街頭で学生にインタビューをしている映像の中で「卒業生からの要望があったと聞いた」っていうのがあったな。
うん、これだけを見れば確かに生徒から要望があったと・・・言えるわけがないでしょ!
実際にそのような趣旨の発言はあったかも知れない。でもな、絶対に意味を都合良く解釈して言い訳に利用しているだけだ。
きっと卒業生の意見としては「もっと効率よく勉強をさせて欲しい」って事であって「受験のための勉強だけをさせてくれ」なんて発言ではないはずだ。もしも「受験のための勉強」という意味だったとしたら、俺はその生徒に対して「予備校へ行け」と言いたい。
学校は勉強の仕方・将来の見つめ方・友達の作り方とかを学ぶための場所だと俺は思ってる。勉強は自分でする物であって与えてもらっている以上の事をしたいなら自分で動くべきだ。それに、勉強よりも大切な事なんていくらでもある。

受験を成功させる事は大切かも知れないが、それって何かを犠牲にする事なんだろうか?
今回の事件は本当に生徒のことを思った結果なのか?
学校に対する評価って何処で見るべきか?

考えるべき点は多いが、考えなきゃいけない人もたくさん居るって事に気が付いて欲しい。
学校が勉強のためだけの場所に変わり果てない事を切に願う。